そんなむやみにブログを更新することは許されないんDA!(新世界樹2のクラシックモードを攻略してただけですお許し下さい)
校内対抗アメリカンフットボール大会に研が出場しています。競技用防具を身につけた姿の方が、チャージマンよりも強そうです。キャロンとバリカンも応援に来ていますが、キャロンは兄の研よりも相手チームの美少年「星くん*1」に夢中です。その熱愛ぶりたるや、試合であるにもかかわらず「お兄ちゃんのバカバカ! 星くんをいじめるなんて!」と喚いてしまうほど。
しかしキャロンが惚れるのも分かる話です。星くんは卓越した身体能力と技術により、他の選手を寄せ付けぬ強さを発揮します。「エ゛エーイ」「ウェイ」と妙な声を上げながら。やたらと耳に残る、奇っ怪な味わいのある声です。どうにも言語化し難い。
試合は18-0で星くんチームが勝利しました。しかも点を入れたのは全て星くんです。彼を応援していたキャロンは嬉しそうですが、負けた研は面白くありません。「ちぇっ」の後の「チッ」という舌打ちが生々しい。本気で胸糞悪く思っているようです。妹やバリカンの前で惨敗し、しかも妹は当の星くんばかりを応援していたとなれば、頭にきてもおかしくはありませんね。
と、そこに星くんが現れ、たなびたいことがある*2と言って研を連れだします。なんでも、一度でいいから研がチャージマンに変装するところを見てみたいんだとか。変身じゃなかったんだ……。コスプレの類なのか。いやそもそも、チャージマンになると何がどう変わるのかが今ひとつ不明なんですが。
2人以外に誰も居ないところで、星くんはチャージングGOを見せるよう研に迫ります。友達でもそれだけはできないと研は拒否します……ていうかお前たち友達だったのか。1回きり見せてくれればいいと星くんが懇願するも、研は皆に真似されると困ると言って譲りません。それでも星くんが僕は絶対に喋らないと誓うと、渋々OKを出しました。
さて、星くんは研がチャージマンであることを知っていたわけですが、一方で研は皆に真似されたくないと言っています。これは自分がチャージマンだと周知されたくないからだとも読み取れるでしょう。しかし、チャージングGOを見せてくれとせがまれた際に、自分がチャージマンであることは全く否定していません。そもそも1話や3話では大衆の中で変装しています。見られることで具体的な不都合が生じるわけではなさそうです。正体を隠すつもりはない、しかしチャージングGOは見せたくないし真似されるのはもっと嫌……。単純にからかわれたくないだけなんでしょうかね。
そして研がチャージングGOを披露するわけですが……。
「やあああああああ」
おい、ジュラル星人を虐殺するときのいつもの勢いはどうした。明らかにやる気がない、どころか相手を舐めていますよね、これ。当然星くんは納得するわけもなく、「ばかにしないでくれ、君のはもっと格がいいやつだ」と不満をぶつけます。これに対する研の反論はというと……。
「星くぅん、チャージングGOは見世物でもないし、そんなむやみに使うことは許されないんDA!」
果たして誰に許されないんでしょうか。そりゃあ確かにジュラル星人と戦うための力であり、芸の類ではないのこの言い分には理があります。が、言い方がやたら強気というか、苛立ちがこもっているというか、説教しているみたいというか……。なんだか釈然としません。
直後、1回見せたんだからいいだろと言わんばかりに研は即帰ろうとします。うん、大して見知った顔でもない奴に絡まれたのならともかく、あなた達は友達のはずですよね? もしかしなくても、研はかなりケチな奴なのでは……。星くんを諭したときの不機嫌そうな口調から察するに「さっきの試合で恥をかかされたから見せてやんねー」とかそういうことでもおかしくないです。
それと股間のアップを映したのはなんでだ。手抜きといえばそれまででしょうが。チャージング棒というネタが生まれたことに拍車をかけただけじゃないか。
「チャージマン研、待て!」
なんと星くんがジュラル星人に姿を変えていきました。今明かされる衝撃の真実、友達の正体は地球侵略を狙うジュラル星人だったのです。愕然としてもおかしくはないのですが、そこは我らがチャージマン研、なんら臆することなく戦いに臨みます。先ほどの件もあり、温情というものがあまり見受けられません。こいつキッズアニメの主人公だよね?
「お望みとあらば見せてやろう!」と今度は意気揚々とチャージングGOを披露します。こりゃあ生粋のジュラルキラーだ。さっきのはやっぱり、ムカついてるから見せたくないだけだったんですね。
OPが流れる中で戦闘が繰り広げられますが、やはり効果音があったりなかったりまちまちです。それでも3話以前に比べれば迫力がある方だとは思います。比べれば、ですが。ビームを射出していたあのバイクは元々用意していたものなんでしょうか。
戦いは例によって研の勝利に終わるのですが、珍しいことに「危ないところだった……」と息を切らしています。これまでは大量のジュラルを容易く蹴散らしていたあの研が、です。1VS1でここまで苦戦させたのだから、星くんはジュラルの中では有数の実力者だったのでしょう。姿が普通のジュラルとなんら変わらないのが悔やまれる。ここまでやるなら他のジュラルと共に襲いかかればよかったんじゃないのかとは思いますが……。星くんはどうしてもタイマンで戦ってみたかったのでしょう。で、なんでチャージングGOを見たかったの?
星くんがいなくなってしまったことでむせび泣くキャロンに、「また転校してしまったんだ」と研は伝えます。表向きではそういうことになっているのでしょう。実際は転校(隠語)ですが。「また」ということは、星くんは元々この学校に転校してきたことになるわけですが、やはりチャージマン研を倒すためにわざわざ転校したのでしょう。入念すぎて回りくどい。
慰めるバリカンに「バリカンなんか嫌い! 大っ嫌い!」と言い放つキャロンはちょっとひどくないですか。いや、ショックを受けていて、とても平静でいられないのは分かりますが。研も研でその様子に笑い転げているし……。やっぱこいつ嫌なやつだな。なお、当のバリカンはあまり気にしていなさそうです。こんなキツめのやり取りも日常茶飯事なんでしょうかね。
星くんとの別れを乗り越え、泉兄妹とバリカンは笑いあうのであった。そして研の自宅の光景とともに、今回は幕を下ろします。……ですが、こんな感じのシーンがラスト40秒以上にわたって映され続けるんですよね。これはひどい尺余り。本編の時間が5分20秒ほどですからね。全体の約8分の1がフェードアウトに用いられているという。この尺を使えば星くんがチャージングGOを見たがる理由くらい説明できたろうに。いやまあ、それをしないからチャージマン研なんですが。
いやはや、濃厚なエピソードでした。友達が自分や世界を脅かす敵だった、というネタを薄めながら圧縮するとこうなるんですね。
読んでくださった皆様ありがとうございました。