随分とシンプルなタイトルでしょう。だがその他一切の事は分かりません!
地上から一切の光を無くすって凄まじいことですよ。「恐竜はなぜ絶滅したか」という仮説の中でも、「巨大隕石の衝突で舞い上がった噴煙や塵が空を覆い尽くしたことで大規模な気候変動が起きたため」というのは有力視されていますしね。
しかしジュラル星人は、これだけの力をまずはチャージマン研を倒すことに使う模様です。慢心は敵ですよ。地球を暗闇に包んでからチャージマン研を襲撃すればいいんじゃないですか?
それより重要なのは、「チャージマン研は光で変身する」ということを視聴者に先んじてジュラル星人が知っていたこと。つまり、研は敵に弱点を知られてしまっているわけです。大ピンチ! だなんて全く思えないのは気のせいじゃないですよね。
そしてキャロン*1の誕生パーティーの準備をしている研たちのところに、なんとジュラル星人がやって来ます。そう、自宅の場所がバレてしまっているのです。超ピンチ!! そんなわけないよね。
ジュラル星人はその場で研を始末することなく、「富士山頂に来い」と挑戦状を叩きつけます。これは明らかに罠で、「行かなければどうなる」ということも伝えられていないのですが*2、研はむしろ乗り気です。「いよいよ僕を狙ってきたな」「今日こそあいつらをやっつけるチャンスじゃないか」どうやら随分前から戦っていたようです。これ第2話だよね?
で、ジュラル星人を殺戮するために富士山頂へとやってきた一行。キャロンが風邪をひきそうですね。
ジュラル星人が攻撃を仕掛けてきます。ミサイルで研をふっ飛ばす……なんてことはせず、あくまで光を奪い変身を封じるためだけに用います。兵器の無駄もいいところです。というか、光を奪うだけなら暗い密室に閉じ込めれば事足りたのでは? 後は煮るなり焼くなり好きにすればいい。*3
そういやジュラル星人に呼ばれたんだから、研は変身してから行っても良かったんじゃないですかね。でなければこんな回りくどい作戦に引っかかることもなかったんだし。
両者に突っ込みどころがたんまりとあるのですが、なにはともあれ研は変身できず、劣勢に追い込まれました。ジュラルの軍勢は大挙してのんびりと押し寄せてきます。が、ここでキャロンがマッチの火を灯し、研はチャージングGOをすることができました。そんなちっちゃな明かりでいいんかい。まあ後はジュラル星人が秒殺されるばかりです。
「まだまだ諦めるぞ!」魔王様、噛んだせいで台無しです。元々締まっていなかったけど。貴方が諦めたらそこで番組終了です。そして研は威勢よく「いつでも来い! 堂々と勝負してやる!」と宣言します。圧勝してるから小細工なんざ使う必要が無いですもんね。
「ジュラル星人が研の家を襲撃しなかったのは彼らが正々堂々を好む紳士だから」という説を目にしましたが、こいつら前の話で子供をかたっぱしから人質にしようとしていますからね。むしろ勝てばよかろうの側です。
チャージマン研! 第1話「危機!!子供宇宙ステーション」 - クレセント クローゼット
となると、「研の家には凶悪なセキュリティシステムやバリアーがあるため、直接の襲撃も遠距離からの奇襲も無意味。よって本人を呼び寄せるしかなかった」の方が辻褄が合いますかね。あの男の本拠地だ、それくらいはあるだろう。
わずか5分ちょっとの中に見どころ(という名のちょっと待てポイント)がぎっしりと詰まっていました。そりゃ人気も出ますわ。
読んでくださった皆様ありがとうございました。