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チャージマン研! 第3話「蝶の大群が舞う」

 久しぶりの日曜なので、ブログを更新することにしました。


チャージマン研! 第3話「蝶の大群が舞う」 - YouTube

 50年前に絶滅したとされる「サンダナパレス・アグリアス」というチョウによく似た、タカのような口をもつ人喰いチョウが出現したと、学者らしき人物が発表しています。

 パッと見ではどこが似ているのかサッパリ分からないのは気のせいでしょうか。外見ではなく生態が似ているのかもしれませんが、だったら写真を2枚並べて「随分と似ているでしょう?」なんて言いませんよね。口もタカのクチバシではなくクワガタムシのアゴに類似しています。こんなときこそチョウの画像をほとんど使い回して口だけちょっと変えればいいものを。

 「人間の細胞を食う」という表現も変に難解というか、人間の身体は細胞で出来ているんだから「人間を食う」でいいですよね。後のシーンではこいつらに襲われた人間が倒れています。集団で獲物を襲うという、社会性をもつハチやアリのような生態をしているようです。人間が無抵抗で突っ伏しているのは、強力な神経毒を持っている、あるいは噛まれると気絶するほど痛い、ぶっちゃけ動かすのが面倒くさいあたりが理由として自然でしょうか。

 久しぶりの日曜*1に家族でピクニックに行った研のパパから目撃情報が語られます。妙に間があるのは思い出すだけでも恐ろしいからでしょう。目を瞑っていますけど、別にうつらうつらとしているわけじゃないですよね? あの泉研も立ちすくんでいるので、チョウの襲撃は実際に凄惨な光景だったようです。視聴者目線ではチョウがパタパタ飛んでいるようにしか見えませんが。

 姿かたちはあまり似ていないチョウ2匹の写真を並べて「似ているでしょう?」と言ったり、人喰いチョウのギザギザの口をタカのようだと形容したりする昆虫学者の口からは、「(あのチョウは)多分どこかにいるでしょう。だがその他一切のことは分かりません!」という言葉が出てきました。この体たらくだと説得力がサッパリない、どころか真面目に調べたのかどうかさえ怪しいです。

 まあなんというか、案の定ジュラル星人の仕業でした。50年前に元のチョウを救い出して(採集して)おり、品種改良によって人喰いにしたとのこと。このときの台詞回しがちょっと独特というか、やや分かりにくいです。

 50年でチョウを全くと言っていいほどの別種に作り変える技術には目を見張るものがありますね。現実世界でも50年前と現在とでは野菜の美味しさが段違いだったりするようですが、ジュラルの技術はそれを凌駕しているのでしょう。運用方針はともかく。

 ここまで作戦が回りくどいと、ジュラル星人と我々地球人の時間感覚は相当異なっているのだと思えてきます。宇宙から凶悪な生物を連れてくればよかっただろとか、チョウじゃなくてハチやカやアブを改造したほうがまだ早かったんじゃないのとか、そもそも50年前から付け狙ってたのかよとか、突っ込みどころは多数です。もしかすると、「絶滅寸前の昆虫を殺人生物に作り変えて人間どもに復讐させ、地球人に自分たちの愚かさを後悔させる」ということに本質があったのかもしれません。自種族以外を蹂躙するという点ではこいつらも同罪ですけれども。

 ジュラルのUFOから大量のチョウが街に放たれました。魔王様曰く「戻ってくるときは2倍も3倍も増えるんだ」とのことですが、いつ戻ってくるのかは不明です。なので繁殖ペースも分かりません。まあでも気の長いジュラル星人のことなので、今回放った分が世代交代を果たす*2まで待つつもりだったのかもしれませんね。

 大混乱の中からジュラルの匂いを嗅ぎ取った研がついに登場です。ここでチョウの大群に指示を下す魔王様の瞳がやけにきれいなんですが、もしかしてチョウを改造したのってジュラル星人の趣味なんじゃ……? さっきのジュラルも「可愛いやつだ」と言ってましたし。

 スプレーみたいな発射音と共に、チョウに向かってビームが撒き散らされます。迫力など皆無ですが、もう期待するだけ無駄だと思います。で……放送時間にして25秒程度で人喰いチョウは全滅してしまいました。50年の歳月が水の泡です。適当にビームを撃っていただけなのに。カタルシスのカの字もない……。むしろジュラルに同情するしかない。

 キャロン「可哀想なチョウさんね……」数秒間の沈黙(尺稼ぎ)研「うん……」

 絶滅寸前まで追い込まれたところを異星人に救出されたかと思えば、品種改良によって殺人生物へと作り変えられ、しかし結局は地球の人類によって滅ぼされてしまったサンダナパレス・アグリアス。2つの星の知的生命体に振り回された悲しき種族であったといえます。要素要素というか、話の中心にあるテーマは重いもので、シリアスなSFにもそのまま使えそうなんですよ。昆虫学者の目が節穴だったりとか。安っぽい作画演出とか、そもそも本編の尺が5分ちょっとしかないとかない*3とかで台無しになってますけれども。

 読んでくださった皆様ありがとうございました。

*1:休日の間違いだと思われます。もしかすると日曜日にも毎週のように仕事が入っているせいで、「日曜らしい日曜」が中々得られないのかもしれません。

*2:それがどのくらいなのかはやっぱり未知なのですが

*3:尺稼ぎ込み