スターアライズの真のラスボスの攻撃ルーチンや攻撃技、小ネタやスペシャルページや裏設定や考察などについてまとめています。攻略などの参考にどうぞ。
技名は株式会社G'sブレイン発行の「星のカービィスターアライズ かんぺきサポートガイド」を参考にしています。
ストーリーの核心にまつわる重大なネタバレだらけです。 閲覧の際はご注意ください。
表ラスボスの記事も合わせてご覧になってください。
星のカービィ スターアライズ フレンズ大冒険!編 (角川つばさ文庫)
- 作者: 高瀬美恵,苅野タウ,ぽと
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/07/14
- メディア: 新書
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- あと1戦?
- 破神 エンデ・ニル
- 第1形態(魔神形態)
- 第2形態(第1コア)
- 第3形態(天使形態)
- 魂沌 ソウル オブ ニル
- 究極勝利
- スペシャルページ
- BGM「組曲:星羅征く旅人」
- 考察-闇の物質に宿った無垢な魂
- いつか友だちになりたい、なれるかな。
あと1戦?
真のラスボスは「Theアルティメットチョイス」の「魂が飛び出る辛さ」で待ち構えています。
ティンクルスターアライズを纏ったカービィ、鏡面のような大地、そして暴走する闇の心のエネルギー……ストーリーモードのクライマックスと同じ状況です。
眼前の暗黒はみるみる膨れ上がり、そして闇の中から白い巨人が立ち上がりました。
彼こそが、連なる星々を巡り征き、全宇宙に終焉と虚無をもたらす旅人「破神 エンデ・ニル」。
破神 エンデ・ニル
「The アルティメットチョイス」の「魂が飛び出る辛さ」の最終戦でのみ戦える、エンデ・ニルの強化版。通常版は黒中心のカラーリングでしたが、こちらは白中心になっています。
闇のハートが造り出した混沌から誕生した破壊の神。その力はストーリーモードのときよりも強大になっています。
これぞ最強、最後、最悪の敵。それでも僕らは立ち向かう。なぜならばっ。
あの星のみんながついているからだ!
第1形態(魔神形態)
本編と同じく3Dフィールドでのシューティングバトルになります。攻撃を避けながら弱点の目玉にティンクルスターやティンクルコメットを当てていきましょう。5回弱点を破壊すれば魔神形態戦は終了です。
ティンクルコメットを連射するよりも、チャージしてティンクルスターを発射する方が効率よくダメージを与えられます。また、属性なし(黄色い星)よりも、何かしら属性があったほうがダメージが大きくなります。
あまり距離が離れすぎると弾の威力が低下してしまいます。ただし接近すればするほど威力が上がるわけではないので、ほどほどの距離を保ちましょう。
「ティンクルン」を使うと一瞬だけ無敵になれます。ただしティンクルンの最中はティンクルスターのチャージができず、ティンクルコメットも発射できません。
なお、ティンクルスターアライズは2段ジャンプが可能です。
第1ゲージ
弱点は胸に出現。以降も弱点の位置は通常版と変わりません。
攻撃パターン
技は「破殴拳」のみ。破殴拳×2→移動を繰り返します。
破殴拳
通常版から衝撃波が5つに増加し、スピードも速くなっています。プレイヤーを追尾してきますが、相変わらず判定がスカスカなのでジャンプで飛び越せます。2回でワンセット。
第2ゲージ
弱点は左腕に出現。
攻撃ルーチン
- 破踏襲×2
- 破殴拳×2
- 破殴拳×2
- 1に戻る
破踏襲
第2ゲージの時点で2~3回連続でジャンプし、さらに1度のジャンプで衝撃波が2つ以上同時に発生します。衝撃波はひとつずつ微妙に速度が違うので注意。2段ジャンプでも全て飛び越すのは難しいので、衝撃波の間に一旦着地しましょう。
第3ゲージ
弱点は左腕に出現。
攻撃ルーチン
- 破踏襲(3連続)
- 破殴拳×2
- 破踏襲×2→破殴拳
- 破殴拳×2→破踏襲×2→破殴拳
- 1に戻る
破踏襲(3連続)
大量の衝撃波が発生するため、むやみにジャンプすると衝撃波の上に着地してしまいます。2段ジャンプや空中移動で着地位置を調整しましょう。
第4ゲージ
弱点は背中に出現。
攻撃ルーチン
- 孤独のメラーガ/ブリザ/バリッカ
- 破双斬
- 破双斬
- 破双斬(交差斬)
- 2に戻る
孤独のメラーガ/ブリザバリッカ
剣に炎/氷/電気属性のどれかを付与します。この間は立ち止まっているので背中や側面に回り込みましょう。
破双斬
剣を振り下ろし、炎or氷or電気の衝撃波を発生させます。
炎は水氷風、氷は炎、電気は水属性の弾で消すことができます。
破双斬(交差斬り)
腕をクロスさせて十字状の衝撃波を飛ばします。弱点属性でも消すことができません。
第5ゲージ
弱点は額に出現。
攻撃ルーチン
使用技は破双斬(コンボ斬り)のみ。
破双斬(コンボ斬り)
「剣の振り下ろし×2→交差斬り」を立て続けに繰り出します。通常版よりも動作が速くなっています。左右移動で剣本体を回避しつつ、ジャンプで衝撃波を飛び越す必要があります。
交差斬りはニルの真正面が死角となっています、。
魔神形態撃破〜体内へ
5つ目の弱点を破壊すれば第1形態との戦いは終了。次はニルの体内でコアとの戦いになります。
第2形態(第1コア)
第2形態の外観は通常版と同じです。
攻撃パターン
本体はヒトリゴトを飛ばすのみ。本体がダメージを受けると天井からアカイナミダが滴り落ちます。
ヒトリゴト
吸い込みや破壊に時間のかかる大きな文字を最初に飛ばしてきます。
弾数も増加しています。しつこい追尾のせいでかなり回避しにくい攻撃です。この形態は体力が低いので、ゴリ押しになってでも早期決着を狙いたいところです。
アカイナミダ
ダメージを受けると天井から赤紫の液体が落ちてきます。通常版と変化はなし。すいこめません。
ヒメイ
4人未満でも挑めるのでマユハガレのぶらさがりは無し。HPをゼロにするとそのまま体外に飛ばされます。
第3形態(天使形態)
天使形態になっても体の色は白いまま。再び3Dフィールドでのシューティングバトルになります。魔神形態と同様、弱点を5回破壊すれば天使形態は終了です。
第1ゲージ
弱点は胸部に出現。こちらも通常版と弱点の位置は変わりません。
攻撃ルーチン
使用技は「堕天」のみ。
堕天
空中から狙いを定めて滑空してきます。スピードアップ以外に通常版との変化はなし。
第1ゲージと第4ゲージでは、堕天を回避したときにスローモーションが発生します。ダメージを稼ぐチャンスです。
第2ゲージ
- 虹の弓
- 堕天
- 虹の弓
- 堕天
- 堕天
- 1に戻る
虹の弓
空中からプレイヤーにめがけて矢を放ちます。本数が4本に増加しました。ずーっと横に動いていると足場の淵に追い詰められやすいので注意。 ジャンプしながら横に移動するとより回避しやすいです。
炎は水氷風、氷は炎属性で消すことができます。
第3ゲージ
- 愛の槍
- 堕天
- 虹の弓
- 虹の弓
- 堕天
- 堕天
- 1に戻る
愛の槍
愛の槍の最中はカメラワークが変化して攻撃できませんが、すばやくチャージして発射すれば、愛の槍の直前にティンクルスターを当てることができます。手際が良ければ2回発射することも可能です。
空から次々に槍が降り注ぎます。通常版から槍の数が激増しています。円を描くように動くか、あるいは自機の位置に槍が落ちてくるときに少しだけ動くようにすると回避しやすいです。
第4ゲージ
弱点は背中に出現。
攻撃ルーチン
- 憤怒の斧
- 堕天
- 堕天
- 虹の弓
- 堕天
- 愛の槍
- 堕天
- 1に戻る
憤怒の斧
斧を引きずりながら低空飛行し、プレイヤーに十分近づいてから斧を振り下ろします。
通常版と違い、斧を2連続で叩きつけます。2回目は衝撃波が3つ発生するため、2段ジャンプで飛び越しましょう。
堕天
第4ゲージでは堕天を回避すると確定でスローモーションが発生します。ティンクルスターを連発してダメージを稼ぎましょう。
第5ゲージ
- 巨悪と執念の冠
- 堕天
- 憤怒の斧
- 虹の弓
- 愛の槍
- 堕天
- 堕天
- 1に戻る
巨悪と執念の冠
天使形態戦の山場。マスタークラウンそっくりの冠からビームを4連続で発射します。
1発目は5Wayのビームをまっすぐ発射します。中央の1本が自機に向かって飛んでくるため、隣のビームとの間に避難しましょう。攻撃の手数は減りますが、ティンクルンを併用するのもありです。
2発目は上下2段3本ずつのビームで横方向からプレイヤーを薙ぎ払ってきます。ジャンプしてから横移動で着地地点を調整し、もういちどビームを飛び越せるようにしましょう。ビームの回転と同方向に移動すると着地までの時間が稼げます。
3発目は左右からビームで挟みこみ、その後上方のビームを降ろして収束させます。2段ジャンプで横ビームを飛び越したらそのまま横に動いて上からのビームもかわすこと。
最後はプレイヤーめがけて巨大ビームが放たれます。3発目が終了したらすぐに横移動を開始すること。
ビームは徐々に上方へと傾きながら回転します。回転中のビームはかなり回避しにくい。
巨悪と執念の冠3発目中撃破 #星のカービィスターアライズ #KirbyStarAllies #NintendoSwitch pic.twitter.com/aDI9d48mXZ
— ツキマジロ EX (@tsuki_mage) August 9, 2018
コンスタントにティンクルスターを当てていけば4発目の前に撃破することも可能です。ジャンプ中もティンクルスターのチャージと発射を意識し、なるべく早期の撃破を目指しましょう。
ビームがずれていくやつ #星のカービィスターアライズ #KirbyStarAllies #NintendoSwitch pic.twitter.com/XTl4fJ29uX
— ツキマジロ EX (@tsuki_mage) August 9, 2018
また2発目以降のビームは高さが固定されておらず、「発射直前にプレイヤーがいた高さ」を参照しています。よって発射前にプレイヤーが空中にいると地上までビームが届かなくなる(空中にいたプレイヤーに照準を合わせている)ため、地上が安全地帯となり回避の必要がなくなります。
ver.4.0.0にて修正済み。現在この回避方法は使えません。
天使形態撃破〜再び体内へ
天使形態を倒せばティンクルスターアライズでのバトルは終了。いよいよマユの剥がれたコアとの最終決戦です。
外殻の剥がれたコアは、純真無垢の象徴である白い色をしていました。コアは侵入者を見つけると、まるで産声をあげるかのようにドロリと波打ちます。
魂沌 ソウル オブ ニル
「破神エンデ・ニル」第4形態の強化版にして、星のカービィスターアライズのホントにホントの最終ボス。
闇の心のエネルギーから作り出された闇の物質には、新たに「魂」が宿っていました。
やはりこちらのニルも顔が星のカービィそっくりに変化します。
生まれたばかりのニルの中では無垢な心と万物への破壊衝動が混ざり合っていました。そしてニルは混沌とした思いを抱えたまま、カービィたちに苛烈な攻撃の数々を繰り出し始めます。
防御力アップ
ソウルオブニルには「残りHPと戦闘開始からの経過時間に合わせて防御力が変動する」という特殊な仕様があります。最初のうちはゴリゴリ体力を削れるのに、与えられるダメージがすぐに減ってしまうのはこのためです。
基本的な構成要素は以下の2点。
- 戦闘開始から時間が経つほどに防御アップ補正がゆるくなる。
- 残りHPが減れば減るほどに防御力が上昇する。
例えば序盤の「トモダチノワ」や「タノシイユメ」の最中にごっそりHPを奪うと一気に防御力が上昇し、しばらくの間はほとんどダメージを与えられなくなります。逆に「マンメンノエガオ(水没版)」を繰り出す頃にはもうあまり防御力は高くなっていないようです(序盤に固くなっていても柔らかくなっている)。
クリア重視で安全に戦う場合には、早くても「オオキナウタ(連続青ビーム)」の頃に倒すことになるかと思われます。ちなみにタイムアタックでも(ウィンガボムクラスのぶっ壊れ火力でない限り)、「カケッコ」までは長引くようです。
要するに無理して攻撃しまくっても速攻撃破は難しいので、クリア目的なら回避を優先し、安全なときにダメージを与えていきましょう。
攻撃ルーチン(Ver.4.0.0以降)
- トモダチノワ
- タノシイユメ
- シューターカッター
- マンメンノエガオ(分裂)
- オオキナウタ(水没)
- カケッコ
- イタダキマス
- オオキナウタ
- シューターカッター
- カケッコ
- マンメンノエガオ(水没)
- 1に戻る
HPが減少しても攻撃ルーチンは変化しません。
Ver.4.0.0で攻撃ルーチンが変化し、分裂版マンメンノエガオが水没版オオキナウタの前に移動しました。
攻撃ルーチン(Ver.3.0.0まで)
- トモダチノワ
- タノシイユメ
- シューターカッター
- オオキナウタ(水没)
- カケッコ
- マンメンノエガオ(分裂)
- イタダキマス
- オオキナウタ
- シューターカッター
- カケッコ
- マンメンノエガオ(水没)
- 1に戻る
トモダチノワ
フレンズヘルパーを寝返らせる円形の波動を3回発射します。
通常版と異なり、左右に位置を変えながら発射するため、AIのフレンズヘルパーはほぼ間違いなく洗脳されてしまいます。 多人数で挑む場合はフレンズハートを投げる準備をしておきましょう。
タノシイユメ
左右に動きながら大量の小弾をばらまきます。弾数が非常に多いものの、ガード削りが一切ないため、ガードしていればノーダメージで切り抜けられます。
ちなみに通常版と違い、弾が少ないバージョンは用いません。
シューターカッター(仮)
左右に位置を変えながら4枚のカッターを射出します。3回で1セット。画面端付近には届きません。
ちなみに飲み込むとカッターがコピーできます。
オオキナウタ(水没)
突如画面下から液体が浮上し、さらにニルが画面上方から極太ビームを発射します。2回で1セット。
液体自体には触れてもダメージになりませんが、ニルがビームを発射しているときに水中にいると感電してダメージを受けてしまいます。ニル本体にぶつからないように注意しつつ、空中に退避しましょう。
2回目は水面がより高くなります。
水鉄砲でもニルにダメージを与えられます。ダメージを稼いでおきましょう。
カケッコ
ニルが4体に分裂し、端から順に4連続でプレス攻撃をしてきます。衝撃波がやけに長く残るため、無理に反撃しようとすると被弾しやすいので注意。画面最上部にいてもぶつかってしまいます。
マンメンノエガオ(分裂)
ニルが4体に分裂し、格子目のようにトゲを伸ばします。ニルに接近しすぎると斜め下に伸びるトゲにぶつかってしまいます。
イタダキマス
ニルの小さな分身が吸引攻撃を行います。通常版から数が増え3体になりました。黒い円の近くにいると徐々に引き寄せられていき、真ん中まで行くと飲み込まれてしまいます。
水氷電気属性のどれかで攻撃すると一撃で分身を倒せます。
オオキナウタ
ソウルオブニル最大の技。1つ目の怪物の姿になり連続でビーム攻撃を行います。いずれもガード不可(アドレーヌの「キャンバスにかくれる」なら回避可能)。
まずは画面右(左)上に出現して光球を3つ設置。光球からは横一直線にビームが発射されます。そしてビームが放たれている間に左(右)下に出現し、再び光球を3つ設置します。下3段のビームは上3段が消えてすぐに発射されます、
次は画面中央に出現して上下左右に光球をセット、画面手前に向かって極太ビームが放たれます。ほとんど見た目通りの判定をしているので非常に避けにくい。
画像の位置がビームの死角になります。
次は中央横一列に光球がセットされます。ニルの真下が安全地帯。
最後は時計回りに次々光球がセットされ、順にビームが放たれます。最初にビームが放たれた地点の真下で待機し、ビームが消えたら即座に上昇して潜り込みましょう。
マンメンノエガオ(水没)
フィールドを水没させてからマンメンノエガオを2連続で繰り出します。分裂はしません。ルーチンの一番最後にしかセットされていないのであまりお目にかかれない。
究極勝利
様々な表情を浮かべてから光を放ち、そして……消滅。即死級の最後っ屁等はありません。これにてS辛クリアとなります。
攻撃範囲が画面全体に及ぶ大技のオンパレード。特にオオキナウタ(水没)→カケッコ→マンメンノエガオ→イタダキマス→オオキナウタのラッシュが難関。Wiiのマホロアのように画面端が死角になっているわけでもなく、しっかりと回避を要求されます。
さらに防御力アップのせいで速攻撃破も難しく、S辛故に体力も少ないので慎重なプレイを要求されます。セクトニアや星の夢ほど逃げ回らないのは幸いですかね。
要するにめちゃくちゃ強い。正しく「星のカービィ本当にさいごのてき」に相応しい真ラスボスです。
スペシャルページ
通常版と同じく、第1形態と第3形態、第2形態と第4形態(ソウルオブニル)で趣向が異なります。
第1形態&第3形態
ニルを讃える詩が書かれています。文章は通常版と全く同じで、ニルのカラー以外に違いはありません。
第2形態
憎悪と執念に囚われたマホロア、現実世界に嫉妬したドロシア、飽くなき美への欲望に取り憑かれたセクトニアと、これまでに「ソウル」化した黒幕を彷彿とさせる言葉ばかり。 まるでこれまで戦ってきた敵の悪しき力が集っているかのようです。
ソウル オブ ニル
ハイネスが手にした伝説の書には「4人の勇者が4本の心のヤリでニルの始祖を封印した」としか書かれていませんでしたが、実はまだ続きがありました。「集うエネルギー次第で、ニルは様々な存在になりうるかもしれない」と……。
闇の心のエネルギーが凝縮されたことで孤独な闇の物質に生まれてしまったニルですが、いつか新たな生を受ける日が訪れるのでしょうか。
BGM「組曲:星羅征く旅人」
BGMは通常版と同じく「組曲:星羅征く旅人」。銀河をさまよい、はるか星星を巡るニルを旅人に例えられています。サウンドルームには組曲版と各楽章ごとの両方が収録されています。
第4楽章:生誕の希望
ソウル版はニルのシルエットが浮かぶと同時に第4楽章が流れ出し、ニルがトモダチノワを放つころにエレキギター全開のメロディが始まります。BGMと登場シーンのシンクロが見事。
第4楽章の曲名はニルがまだ魂が宿ったばかりのあることの示唆でもあるのでしょう。
考察-闇の物質に宿った無垢な魂
通常版のエンデ・ニルも謎の多い存在でしたが、ソウルオブニルには更に多くの意味深な要素が秘められています。以下考察。
真・歴代ラスボスの集大成
エンデ・ニルおよびソウルオブニルには、通常版と同じく歴代ラスボスを彷彿とさせる要素が大量に盛り込まれています。ソウルオブニルの新技を中心に解説。
「星のカービィ鏡の大迷宮」より
オオキナウタの水没版はダークマインドのダークビームが元ネタでしょう。水没と感電のギミックはニルのオリジナルです。
ニルが時折浮かべる笑顔はゼロツーの仮初の顔に似ています。
「星のカービィ64」より
通常版でもこの顔になりますが、白くなるとよりゼロツーに近くなりますね。
「星のカービィトリプルデラックス」より
第4形態の攻撃のコピー元と思しき技は以下の通り。
- シューターカッター→マルクなどの「シューターカッター」
- オオキナウタ(水没)→ダークマインドの「ダークビーム」
- カケッコ→ドロシアソウルの「バウンドポンド」
- マンメンノエガオ→ミラクルマターのニードル形態
- イタダキマス→ゼロのリトルダークマター+ドロシアソウルの「パラマター」+マホロアの「ブラックホール」
- オオキナウタ(連続)→マホロアソウルの「マホロア砲ワープタイプ」+リアルダークマターの回転ダークビーム+セクトニアソウルの「フローラルカノン」
第6の「ソウル」
「星のカービィWii」より
ドロシア、マルク、マホロア、セクトニア、星の夢に続く、ソウルの名を冠する第6の真ラスボスとなります。
「星のカービィロボボプラネット」より
しかしながらこれまでの「ソウル」は「一度倒された、滅びかけた者が復活した存在」でしたが、ニルの魂はカオスとなった闇の物質に宿ったばかり……つまり、「ソウルオブニル」は死にかけどころか「生まれたての存在」なのです。
「Soul of Nil(ニルの魂)」という名称も、以前までのソウルと異なる存在であると示すものでしょう。
赤と青と紫
ソウルオブニルの登場時には赤、青、紫の液体が飛び散っています。
「星のカービィトリプルデラックス」より
これはセクトニアソウルの「スプラッシュラッシュ」と同じ色。液体である点も同様です。
「星のカービィロボボプラネット」より
またマルクソウルの「デッドリーボウル」や星の夢.Soul OSの「デッドリーハート」も赤と青の2色で構成されています。
果たして、白いボディカラーのニルにまでこの色を用いる意味とは……。
巨悪と執念の冠
第3形態が「巨悪と執念の冠」を用いるときには、「星のカービィWii」のマスタークラウンに酷似した冠が現出されます。通常版では水色のシルエットの状態でしたが、強化版でははっきりとその姿が見て取れます。
「星のカービィWii」より
そもそもマスタークラウンとは、ポップスターの遥か彼方にある星「ハルカンドラ」にある魔法のアイテムの1つ。
この冠は無限の力を有しており、手にすればハルカンドラの……いや、全宇宙の支配者になることも可能と言われています。
「星のカービィWii」より
しかしその実態は、「持ち主の魂を飲み込んで支配し、ときに異形の怪物に変貌させる」という、悪魔との契約書よりも酷い代物。謀略の末にクラウンを手にしたマホロアは、「もはや彼がクラウンそのもの」と称される化物に成り果ててしまいました。
「星のカービィWii」より
Wiiのマスタークラウンは時折まるで生きているかのようにウネウネとうごめいていました。またマホロアソウルの口の中にはギョロギョロと動く不気味な1つ目が出現しています。1つ目と憑依能力といえばダークマター族ですが、マスタークラウンとダークマター族との関連性はいまのところ不明です。
こんな呪いのアイテムにそっくりなものを、なぜエンデ・ニルが創造できるのか……。クラウンに込められた憎悪と執念が闇のハートにこもっていたのか、それともニルやニルの始祖がマスタークラウンのルーツであるのか。真相は謎に包まれています。
白い魂
ソウルオブニルのカラーの由来はゲームボーイのモノクロカービィ、および初代カービィの英語版パッケージだと思われます。
星のカービィプププ大全―20th Anniversary (ワンダーライフスペシャル)
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/08/03
- メディア: ムック
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プププ大全によると「ゲーム画面がモノクロなのでカービィも白だろう」と勘違いされてしまったそうです(以降の作品ではピンク色になっています)。
「星のカービィ」より
ただでさえカービィそっくりの顔なのにソウル版では念を押すかのように白くなる。歴代ラスボスを「コピー」したかのような技レパートリー、本来は何にでもなれる存在、曲名「星羅征く旅人」。カービィはご飯とお昼寝と歌が好き。
ニルは「目覚めさせたものに染まる」そうですが、カービィそっくりの顔になったのは本当にそれだけが理由なのでしょうか……。
いつか友だちになりたい、なれるかな。
闇のハートが凝縮された結果、星のカービィにそっくりでありながら、しかし絶対に友だちになれない存在に生まれてきてしまったニル。心の槍で出来たフレンズハートは彼にとってはただ痛いだけ。その証拠に、ニルにフレンズハートを投げるとダメージを与えることが出来てしまいます。
トモダチノワは途切れ途切れ。カケッコの競争相手は自分だけ。タノシイユメもマンメンノエガオも相手を傷つけ、ヒトリゴトも呪いの言葉になってしまう。そしてせっかくの「トモダチ」は互いに攻撃しあって次々倒れていく……。
友を欲する無邪気な心が、全てを滅ぼす孤独な闇の物質に芽生えたが故の悲劇と言えます。
次にニルが命を得たときは、星のカービィとともに旅をする仲間のひとりになれるのでしょうか。
ニルを見ていると、「星のカービィ」の前身であった幻のゲーム「ティンクル☆ポポ」のポスターに掲載されていたこの言葉が思い起こされますね。
「君を見ていると、ずっと昔からおともだちだった気がするよ」