魂が飛び出る辛さExtraをクリアした感想記事です。攻略の参考になるかもしれません。
アップデート第3弾で追加された本当に本当のラスボスのネタバレがあるのでご注意ください。
星のカービィ あぶないグルメ屋敷! ?の巻 (角川つばさ文庫)
- 作者: 高瀬美恵,苅野タウ,ぽと
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/08/12
- メディア: 単行本
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ホントの超・最・終・決・戦!!
アナザーディメンションヒーローズをクリアすると、「The アルティメットチョイス」で「魂が飛び出る辛さExtra」が遊べるようになります。
「魂が飛び出る辛さ」にカーソルを合わせて上とマイナスとAを同時押しすると……ドカーン!
と爆発してExtraに切り替わります。カービィの表情は眼のハイライトが消えた真顔。魂が飛び出てしまったか。これぞ虚無顔。ニル顔。
スパイスの瓶が3本も刺さったカレーはおそらく初代の激辛カレーライスの比でない辛さ。口から火を噴くどころかデッドリーサンになりそう。もはやカレーがスパイスそのもの……。
このコマンドは初代カービィのエクストラゲーム出現コマンドとほぼ同じもの。めちゃむずな難易度も同様ですね。
「後悔しませんね?」どころか「しますよ」というところに制作側の殺意を感じる。「がんばる」は64のゼロツー戦のポーズ画面か。ちなみに普通にリタイア可能です。
後悔するほど強いボス達
カービィの体力はストーリーモードと同じ。回復アイテムは普通のトマトと元気ドリンクとマキシムトマトが2つずつ(+最終戦前にチェリーがひとつ追加)。これは「本気で難しいから覚悟しろよ」という警告です。
休憩所は初っ端から灼熱地獄、BGMは星羅征く旅人第2楽章。休憩ってなんだろう。
待ち受けたるはアナザーディメンションヒーローズで戦ったボスたち。攻撃はどれも苛烈で技の使用間隔も短い。体力も攻撃力も高く、安易なゴリ押しは通用しません。ボスの行動パターンを覚えて回避しつつ攻撃する必要があります。
中ボスですらお供に大型ザコを引き連れたりタッグで出現したりと一筋縄では行きません。ツイン〇〇担当が通常S辛と変わってるのが地味にいやらしい。
単独の三魔官もここでしか戦えない強化版になっています。カラーはアナディメと同じ。
移動速度や体力の増加や個々の技の強化はもちろん、攻撃ルーチンにもかなりのテコ入れがされています。後半戦でいきなりオーブンを出してサンドバッグにされるルージュはもういない!
足元に氷菓を放つキッス、後半戦でいきなり高速化したバーベキューパーティーを繰り出すルージュ、カミナリオコシで左右の位置を変えるパルルと、各々の弱点を克服したような強化を遂げています。発売後ならではの調整って感じしますよね。
スペシャルページもやはり変化します。三魔官は幼い頃にハイネスに助け出されていたようですね。救出したのは純粋な善意なのでしょうが、幼い彼女たちに魔力を与えたのは、魔術の一族の復権を担えるだけの才能を見出したからでしょうか。
そしてここでもフルネームで呼ばれていないパルルティザーヌ……。完全にオチ担当じゃないか。すっかりカインポジションだよ。「のちの、(えーとなんだっけ、パル、パルル)……パルルである」みたいな地の文がツボ。
行動パターンが変わっていないボスは3戦目に降格したゴールドン&シルバックスのみ。こいつらも体力が増えています。あとスペシャルページが変わった。例のアニメも最終回でイカダというか船を作ってましたね。
休憩所は次第に崩壊していき、BGMもドロシアソウルだのヘビーロブスターだのデンジャラスディナーだのリベンジオブエネミーだのFatal Errorだのアナディメタイトルだのと安らぎを感じさせるつもりゼロ。残り少ない回復アイテムを見ながら戦々恐々とする場所になってる。
ウォーターで挑戦
メタナイトとかニンジャとか試してみましたが「やっぱり最初はカービィでクリアしたい&浮いてるボスが多い」とのことで最終的にウォーターで挑戦することにしました。三魔官のうち2人の弱点をつける、対空技のレインボーレインが優秀、ウェーブショットで遠距離攻撃も可能、と今作のボスの多くに有利。
水属性があるとアナザーデデデを回復スポットにできるのが非常に助かる。汚れた食べ物に水属性で攻撃すると回復アイテムに変化します。通常S辛のデデデは3戦目だがこちらは10戦目なのでありがたさが段違い。
他にもフラン・キッスの氷菓(上空から氷を飛ばす攻撃)の氷を炎属性で溶かしても回復アイテムになります(「三魔官シスターズ」戦でも同様)。なので炎や水属性が使えるキャラだと少し楽になるはず。リック&カイン&クー、グーイ、三魔官シスターズなら両方使えますね。
あと2戦
アメナイトの紫キャンディーに捕まったり三魔官シスターズのオーブン→エクレアのコンボでワンパンされたりしながら何度も挑戦し、ようやくたどり着いたセミファイナル。バルフレイナイトかそれとも早くも恋しくなってきたギャラクティックナイトか……。
セミファイナルの相手はバルフレイナイトEX。お前も強くなんのかよ!
空中ムーンショットや極楽冥獣の数が増加、重力の渦で極楽冥王斬閃の間合いに引き込む、奥から5本の竜巻を飛ばすなど、元から強いのにさらなるパワーアップを遂げています。遠距離から攻撃すればガードされないのは相変わらず。
ちなみにBGMは通常版と同じ。早く曲名が知りたい。
やっぱりギャラクティックナイトから力を継承していたんですね。ヤツはついに召されたのか……。あの赤い蝶は魂の行き先を決める黄泉の審判者なのかもしれません。
ギャラクティックナイトやダークメタナイトリベンジに比べれば有情だったバルフレイナイトですが、EX版は無慈悲な強さ。できれば体力満タンで挑みたい。
最終戦!!
ついに迎えた「最終戦!!」
クエスチョンマークでごまかしていた通常S辛とは逆に「最後だぞ!! 本当に最後だぞ!!」と言わんばかりにビックリマークで強調しています。
休憩所の曲は星のカービィWiiの「全てキエテ~それぞれの世界へ」のアレンジ。作曲者は安藤浩和さん。
2019年1月19日 追記
BGM名は「淵源を巡る回廊」。淵源は物事の根源のこと。
今度こそ本当の最終ボスは「真 破神エンデ・ニル」。エンデ・ニルの最強バージョンです。星の夢Soul.OSを彷彿とさせる黒と赤のカラーリングをしています。
通常版との最大の違いは目玉が4つ同時に開くこと。各個撃破で潰すか、まんべんなくダメージを与えるか判断する必要があります。目玉のHPがゼロになると攻撃が中断されて衝撃波も消えるというのがポイント。戦略性が増した一方でタイムアタック的には一気に難しくなりましたね。
攻撃の方は空中に発生する衝撃波が厄介。通常S辛から順当に難しくなってる。これでも天使形態のウォーミングアップみたいなもんですけども。
第2形態はやはり体内へ。すっげぇ気持ち悪いデザインだな……。リアルに「うげぇ」って声出た。細胞の核だけが煌々と輝いているのが不気味。強さはまあ大したことなく、レインボーレイン連発でアッサリ終了。
天使形態もやはり4つの目玉が同時に開きます。今度はこちらから反撃できないターンがあるので、目玉撃破による攻撃キャンセルがより大事になってきますね。
愛の槍は本数が減った代わりに衝撃波が広がるようになり、ジャンプで飛び越える必要が生じました。何が愛だ。衝撃波数が大幅に増加した上にプレイヤーめがけて真っすぐ飛んでくる衝撃波まで追加された憤怒の斧も厄介。
巨悪と執念の冠が2つ3つ4つと増えるわ挙句回転するわで思わず笑った。ビームが速かったり太かったりしますが、最初の2回は単純な自機狙いなので同じ方向に動いていれば当たりません。最後は交互に飛び越えればOK。分かってしまえば通常S辛より楽だった。
魔神形態と天使形態のスペシャルページには歌詞が書かれています。今度はご丁寧に歌い方付き。まんま歌詞カードっすね。
そして天使形態を倒すと、いよいよ……。
今度こそ本当に本当の最終ボスは「星誕 ニル」。エンデでもソウルでもない、ただの「ニル」。
これは……バーチャルコンソールでは差し替えられた、「星のカービィ3」の眼に悪い方のぼすぶっち版ハイパーゾーンじゃないか!
真っ白なボディ、血のように赤い断面、 そしてハイパーゾーン。「星のカービィ3」のラスボス「ゼロ」を連想させる要素ばかり。封印の祭壇でゼロやゼロツーの根城が写っていたのはこれのフラグだったんですね。
戦闘BGMは「組曲:星羅征く旅人 第四楽章:生誕の希望」のロングアレンジ。最初は通常の第4楽章と同じですが、一度第四楽章が流れ終わったところで曲調が一転、神秘的で哀愁漂う曲になります。そして最後の方にはGB音源のグリーングリーンズがイントロから流れる、というカービィとニルの関連性をとことん感じさせる演出がなされています。
でもってこの曲、めっちゃ長い。多分5分30秒以上ある。歴代のBGMで最も1ループが長い曲だと思われます。「組曲:星羅征く旅人全体」だと余裕で10分以上かかる。上手い人なら星羅征く旅人が終わる前にスパデラのはるかぜとともにをクリアできるんじゃないでしょうか。
2019年1月19日 追記
サントラで判明した曲名は「組曲:星羅征く旅人 最終楽章:煌めき星」。幻に終わったカービィのプロトタイプ「ティンクル☆ポポ」を連想させますね。
それとこの曲は1ループに6分と数秒かかるようです。
初っ端のタノシイユメはガードしていればノーダメージでやりすごせます。
予告線からの高速レーザー、分裂して地面を埋め尽くすマンメンノエガオ、カケッコと水没のミックス、とエゲツない攻撃が続きます。シューティングで消耗してると非常にキツイ。ここだけで何度も負けました。
ダークマインドのダークミラーとダークレーザーを新たに習得。ダークマインドの技はダークビームとリバースワールドだけじゃないんだぞ。ダークレーザーは原作と同じく、しゃがめば回避できます。
ドロシアソウルのデッドリーサンも新たに使ってきます。バウンドポンドと混ざってもないし分裂もしない、背景まで燃え上がる正真正銘のデッドリーサンはここでようやく再現されました。正確には強化版なんですが。
真 究極勝利!!
十数回の挑戦を経てついに……。
ついに……
真 究極勝利!!
今回も無慈悲な最後っ屁はありませんでした! ラスボスの体力ゼロにしたのにビクビクしてるのは我ながら滑稽だと思います。ハートレス・ティアーズの罪は重い。
S辛EXをクリアするとちょっと大きい緑の冠マークが付きます。結構S辛クリアしてない能力ありますね。スティックやクリーンのソロとか通常S辛の時点でめげそうなんだけど、EXとかどんな悪夢になることやら。
S辛EXクリアのメモリアルなご褒美はまだ書かないでおきます。
最後にニルについてちょこっと考察をしてみます。
無限の力を持つ伝説の存在
異空の数だけニルがいて、集うエネルギー次第でどんな存在にもなり得る。そしてここで戦ったニルもいつかは「彼方楽園」でゴハンをたべておひるねをして、ともだちとであうゆめをみるようになる、と。
きっとカービィもゼロも、大昔は「ニル」という、無限の可能性を持つ器だったのでしょう。愛や友情のエネルギーが込められたニルがカービィに、邪悪な心が込められたニルがゼロになったのだと思います。
スペシャルページから察するに、ニルは何度も何度も転生を繰り返しているようです。スターアライズでカービィと出会い「何か」を感じたニルもいつかは、どこかにある「あきれかえるほどへいわなくに」に降り立つのでしょうね。