1ヶ月ぶりのブック紹介記事です。見やすさを考えて今回から1記事1ブックになると思います。
ブック概要
他人が得た通行料の半額を得る呪いスペル「ドリームテレイン」を4枚積み込んだ水属性ブック。
オッドサークルは分岐のない1本道なので高額土地を踏んでしまいやすいマップです。敵同士で多額の通行料支払いが起きて、そのまま逃げ切られる……なんてこともしばしば。
ならば敵同士の高額支払いさえも利用して儲けようというコンセプトになります。
ドリームテレイン発動中に2000Gオーバーの通行料支払いが敵同士で起きれば、直接関係のない自分の懐にも1000G以上転がり込んでくる。あとは守りの固い水属性クリーチャーのレベルを上げてゴールイン。なんとおいしい話でしょう。
ついでにフラクシオンで魔力を奪い取り、敵のゴールインは遅らせられれば理想的です。ドレインマジックと違い敵からは見えないため、おいしく肥え太るまで待機できます。
主要カード解説
◎ドリームテレイン
このブックの特徴その1。前述の通り第3者同士での拠点踏みを利用してやるためのスペル。
自分が支払ったときでも効果があるため、実質的に通行料が半額になります。ただし敵が得る魔力までは減らせません。
後半にこれがわんさか来るのが理想。序盤に来ても雀の涙ほどしか稼げないのが欠点。
◎フラクシオン
このブックの特徴その2。高額支払いが起きたタイミングまで温存したいところですが、そもそもこっちが先に逃げ切ってもいいので、魔力を抱えた相手からは吸っていきます。
密命スペル故に戦法を読まれにくいですが、裏を返せば見せ札としては機能しません。またたとえわずかな差であろうと、所持魔力が自分より少ない相手からは奪えないのが難点。時々これに泣かせられたのでドレインマジックと半々でよかったかも。
クリーチャー解説
重要っぽいカードから書いていきます。
◎アクアデューク
今作最硬拠点候補。高めのステータス、防具による無効化付与、アイテム不足を和らげる援護、スペルでのHP変動を受け付けないと極めて優秀。手に入れた魔力を手早く注ぎたいので採用となりました。
◎マカラ
前作の水属性は土地取りに難があったが、リボルトではこいつのおかげで一転し、むしろ素早く連鎖を組めるようになりました。モーフも複属性もないので3枚採用。
防御型であることと、ナパームアローやプリズムワンドといった攻防両用武器の投入の障害になる点が玉に瑕。その鼻で剣を振り回してはくれないのか。
◎バハムート
司令塔のある一本道マップなので戦闘を起こしやすい、ということで2枚採用。守っても強い。
拠点侵略ではなく守りの弱いレベル1を潰して連鎖を稼ぐのが主な仕事。110Gもするので調子に乗って手札から侵略しまくると魔力が全然たまらない。
アクアデュークのアイテムにもなる。バトルとは関係ないけどバハムートを連れたアクアデュークはとても絵になると思います。
◎G・ノーチラス
◎カイザーペンギン
拠点にしたり連鎖守ったり。どちらもアングリーマスクやバーニングハートでの侵略には高い耐性を誇り、アクアデュークの数少ない欠点を補えるのもありがたい。コストは高いですが、しっかり守りたいので採用しました。
◎アクアホーン
◎リリス
◎リビンググローブ
侵略向けのクリーチャー。水かぶりに強いアクアホーン、安定して50以上の攻撃力を出せるリリス、開始数ラウンド以外は凶悪なリビンググローブ。
バハムートの項目で書いた通り侵略機会が多いのでそれぞれ3枚3枚2枚と投入。アクアホーンは同属性間での競り合いで特に頼りになった。
◎スカラペンドラ
事実上のカテゴリーは巻物な気がするムカデ。ギフトで大量ドローしたカードをただ捨てるのはなんかもったいないのでこいつで消化したい。
1回だけディープシードラゴンにしないで置いたことがある。
アイテム解説
アクアデュークの無効化を発動するための防具が多めです。大量ドローしてリバイバルする前提もあり7枚と少なめ。
◎ダイヤアーマー
◎スフィアシールド
アングリーマスクやバーニングハートの対策にもなる定番防具。
◎グレムリンアイ
これもアングリーマスクやバーニングハートを警戒してのチョイス。使われて嫌なアイテムはだいたいレア度SかRなのでまだまだ強い。
◎スペクターローブ
◎アングリーマスク
侵略にも使える防衛アイテム。スペクターローブはグレムリンアイで割られないのがウリ。
◎リアクトアーマー
アクアデュークやカイザーペンギンとの相性が抜群に良い。ティアマトやビークにムラサメ構えられても大丈夫。
◎ネクロスカラベ
土地を守る切り札。無効化反射を無視するブリードドラゴンがチェーンソー担いでこようが、ビジランテが猛連打してバーニングハートで特攻してこようが土地は守れる。
ただしアイテム破壊には弱く、クリーチャーは貧弱なスケルトンになってしまう。応援や秘術への依存度は低いブックなのが幸い。
スペル解説
ドリームテレインとフラクシオンは上述したので割愛。
◎シャイニングガイザー
◎サブサイド
◎クインテッセンス
敵のゴールインを遅らせるためのスペル。これらを見せ札にしてレベルアップを躊躇させ、フラクシオンで魔力をいただくのも戦略のひとつ。
シャイニングガイザーで高レベル土地のクリーチャーを倒さずとも、連鎖数を減らすだけでも総魔力はガクッと減らせます。
クインテッセンスは自分の土地に使うこともできますが、レベル1の土地変性に必要な魔力が300で、これ+複属性の土地の属性変化だと180なので、〇〇シフトに比べるとだいぶ得が小さいです。
敵の土地に用いるならダウン状態のクリーチャーを狙った方が時間稼ぎしやすいです。
◎ギフト
◎リバイバル
ドリームテレインやフラクシオンは序盤にきてもあまり役に立たない、そして早めにクリーチャーが来ないと出遅れる。でもドリームテレインを早々に引ききったらコンセプトが活きない……。
というわけでギフトで大量ドローしてリバイバルという作戦を取ります。なんとなくで使うと終盤にアイテムを引きづらくなるので、ブックにまだ4,5枚眠っているならリバイバルしないこと。
ディスカードのタイミングの変更、メタモルフォシスの流行、強力なドロースペルの登場により、リバイバルは今作で使い勝手がぐんと良くなったと思います。
◎マジカルリープ
カルドセプトの運要素を大きく削減した革命的なスペル。リボルトを象徴するスペルカードの1枚でしょう。便利すぎるけどゲームの楽しさに貢献している存在とさえ言いたい。
1本道だと拠点の踏み回避にはホーリーワード8には劣りますが、司令塔もある上にドリームテレインとも衝突しないのでこれ4枚にしました。
雑感
難点を端的に述べるなら以下のふたつです。
- ドリームテレインがいまいち収入源として安定しない。
- 踏みが起きたときにはもう猶予がない。
まずひとつめ。ドリームテレインが序盤にきてもほとんど収入が得られません。1週目だと使用コストを回収するのがやっと、2周めでも時間のかかるマナといった程度。
確かに終盤に発動状態を維持できれば漁夫の利がっぽりが十分狙えるのですが、高額支払い発生時に限って発動してないということもしばしば。何度も歯痒い思いをさせられました。
1ラウンドに1000G以上を掠め取った試合もたしかにありましたが、メイン収入源としてはちょっと不安定すぎますね。4枚搭載は分の悪い博打だった。2枚くらい入れて終盤引ければいいな、程度のスペルでしょうか。
ふたつめ。踏みが起きた時点で敵は大量の魔力を得ています。
これをフラクシオンで削れればまだよいのですが、一気に投資されたり投資もなく走り抜けられたりしたのが実際のところです。
サブサイドはともかくクインテッセンスはいささか力不足。
シャイニングガイザーは連鎖切りには貢献しました。もったいぶらず、自分にとって不都合なクリーチャーはとっとと焼き払ったほうがいいのかもしれません。
侵略パワーの低さもこの点で問題になります。リリスやアクアホーンも「水にしては」強いというレベルで、急を要する総魔力削りだと流石に力不足。ただ火や風で組むと強気な投資は難しくなるというジレンマ。
ドロースペルはギフト4枚フィロソフィー2枚の時期もありました。
ドリームテレインを5枚6枚と使えるようにガツガツ回すか、それとも終盤に保持すべくフォーサイトやプロフェシーを用いてドロー速度を遅くすべきだったのか。この答えはまだ出ていない。
クリーチャーやアイテムの選定は概ね良かったと思います。アクアデュークとバハムートはもちろんアクアホーンが非常に頼りになりました。
直線の多いマップでの4人戦は敵のレベルアップの抑止がいつもより重要だと痛感しました。第3者同士での踏みにも期待するなんて目論見が甘かった。敵の高額なんてない方がいいんです。
蜃気楼に翻弄されていたのは自分に他ならなかった、という寓話のようなオチですね。