今回はスペルカード「マジカルリープ」と「『ホーリーワード』シリーズ」について紹介します。敵の高額土地の回避にも重宝する超便利なスペルカードですよ。
マジカルリープ
「マジカルリープ」は自分から4マス以内の土地を選び、そこに着地するスペルです。分類は「単体瞬間」で、コストはG70、レアリティはRとなります。
「シャッター」や「ドレインマジック」と同じく単体瞬間ではありますが、対象を選ばないため「バリアー」や「ミスティワールド」の影響は受けません。
マジカルリープの優れたところのひとつは、4マス以内であれば前後左右問わずに移動できることでしょう。
敵の高額拠点を避けるもよし、空き地に飛んでクリーチャーを置くもよし。確実に倒せる相手に侵略するもよし。万能の1枚です。
途中の土地は通過することなく飛び越しているため、「ケルピー」や「オールドウィロウ」の足止め能力も無視することができます。
交差点であればこの通り、かなり広い範囲を選択することができます。分岐スイッチや魔力トラップや転送円を回避することも可能です。
ただし橋を渡ったその先には、たとえダイスの目で4マスの距離であっても飛ぶことができません。橋の上には着地可能です。
ゲートのような特殊土地も着地地点に選べます。目標魔力を達成して後はゲートに戻るだけ。いますぐ真後ろのゲートに飛んでいければいいのに……。そんな夢も叶えてくれるスペルです。
ゲートにピッタリ止まると全ての自クリーチャーのダウン状態が解除されます。移動侵略や秘術のためにマジカルリープを使うこともあるでしょう。危険な呪いのかかったクリーチャーを交換するのも重要ですね。
そして重要な点は、マジカルリープを使用した次のラウンドは進行方向を自由に選択できるということ。
ゲートの隣の土地を取って、そこから逆走するようにゲートを通過する、なんて動きも可能になります。
なおマジカルリープを使ったラウンドではダイスを振りません。よって自分にかかっている「ホーリーワード3」や「ヘイスト」などといった「効果はダイスを○回振るまで続く」タイプの呪いスペルのカウントは減りません。
ヘイスト状態でダイスを振った次のラウンドにマジカルリープを使用したら、その次のラウンドにはまだヘイストの効果が残っています。
注意すべきは、「防魔」を持つクリーチャーのいる土地には飛べないということ。
「ケットシー」のように元から防魔能力を持つクリーチャーでも、「マジックシェルター」で防魔能力を得ているクリーチャーでも同様です。
またそのクリーチャーの所有者が自分であろうと他人であろうと関係ありません。自分の防魔クリーチャーに「バイタリティ」や「チャリオット」が使えないのと同じです。
「ホーリーワード」シリーズ
ちなみに過去作には「2」や「10」がありました。
初期ブックにも投入されている「ホーリーワード」シリーズは移動スペルの基本です。「1」「3」「6」「8」の4種類があります。カテゴリーは全て「単体呪い」になります。
後述するように対象セプターを選んで使用するため、「バリアー」のかかったセプターには無効、「ミスティワールド」発動中は効果がありません。
今作では普通のダイスで最大12が出る上に、ホーリーワード6ではG50を、ホーリーワード8に至ってはG80も消費します。過去作のように「周回を早めるためにホーリーワードを使う」という運用は厳しいと言わざるを得ません。そもそも周回ボーナスが小さい。
今作では「高額拠点を飛び越す」「ゲート周辺など重要地点に止まる」といった運用がメインになるでしょう。
それでも必ずそのマス目が出るというのは便利なものです。ホーリーワード6や8であれば、5マス以上先にある高額拠点も通過することができます。これはマジカルリープにはない長所です。
オススメはやはり最も数字が大きく、敵の土地を飛び越しやすい「ホーリーワード8」です。マジカルリープと穴を埋め合えるのも便利。
そして「ホーリーワード」シリーズは、自分以外に使用することもできます。そう、敵をこちらの高額拠点に止まらせてしまえるのです。
今作ではホーリーワードを使ってからレベルを上げる、行き先の拠点化が一気にやりやすくなりました。うまく決まれば一気に勝負を決めることも可能です。
ただしこの戦術はハイリスクハイリターンということを忘れないように。
ホーリーワードをかけた相手の手札には「ティアマト」や「テュポーン」といった凶悪侵略クリーチャーが……なんて洒落になりません。
慣れないうちはこの「ホーリーワードハメ」には手を出さない方が良いかもしれません。アリシアさんは「通行料の徴収こそがもっとも重要」と言ってましたが、忘れてください。
ただしこれをされる方には注意しましょう。先述した「マジカルリープ」で避難する、行き先に「ピース」のスペルを使う、別の数字のホーリーワードや「フロートシジル」「ホーリーラマ」の効果で上書きする、「ムーンシミター」を持ち歩くなど、対策法は少なくありません。単純に侵略パワーを高めてもいい。
「マジカルリープ」も「ホーリーワード」も、まずは敵の高額の土地を避けるために運用するのをおすすめします。
レベル5の「アクアデューク」や「ブロンティーデス」を倒さなくとも勝つことはできますが、そいつらから多額の通行料を搾り取られたら敗色濃厚となります。
今作では確かに侵略用のカードが大幅強化され、さらに領地コマンドの仕様変更で移動侵略が行い易くなるなど、カルドセプトの「敵クリーチャーを倒す」側面が濃くなりました。
それでも基本は自分が儲けるゲームであり、損しないようにするゲームです。
「マジカルリープ」や「ホーリーワード」は、盤面での堅実なプレイを大いに助けます。どのスペルを入れるか迷ったら、とりあえず投入しておきましょう。