少々効果が分かりにくいアイテム「アングリーマスク」について解説した記事です。
「ネット対戦でよく見るけどなんで人気なの?」という疑問に答えられれば幸いです。
アイテム概要
「アングリーマスク」は使用クリーチャーのHPを+30する、道具カテゴリーのアイテム。コストは60GでレアリティはRです。
これの真価はもうひとつの効果である「戦闘終了時に、使用クリーチャーが受けたダメージと同じだけ相手クリーチャーのHPを減らす」にあります。
実例
アングリーマスクを持った「グレムリン」がレベル4の風属性土地にいる「グリフォン」に侵略しています。グレムリンの攻撃では地形効果分を20削るのみで倒しきれず、その後グリフォンから50ダメージを受けて生存しました。
両者が攻撃を終えた時点で、グリフォンのHPは「50+20=70」。+20は地形効果によるものです。
ここでアングリーマスクの効果が発動します。さきほどグレムリンがグリフォンから受けたダメージは50。よってグリフォンのHPが50減少するのですが、次の画像にご注目ください。
アングリーマスクの衰弱によるHP減少は、地形効果やアイテムや戦闘中の能力変化などを無視してクリーチャーの基本HPに直接関与します。
グリフォンのHPは「0+20」、基本HPが0となり破壊されました。地形効果があろうと基本HPが0になったらアウトです。「プレートメイル」などのアイテムで戦闘中にHPを上げていても無駄です。
「基本HP」とはカードに記載されたHPの値です。画像の「アンダイン」の場合は基本HP30となります。
戦闘中にHPが100以上になろうと基本HPは30のままです。アングリーマスクによる衰弱ダメージが30を超えたら破壊されてしまいます。
つまり、アングリーマスクを持った敵に通常攻撃で30以上のダメージを与えて、なおかつ倒しきれなかったらアウト。悪いことにアンダインの基本STは30です。
侵略で真価を発揮する
防衛に使うことも可能ですが、このアイテムの真の強さは侵略にあります。
「G・ノーチラス」は基本ST10で武器も巻物も使えない、基本的には侵略に向かないクリーチャーですが、アングリーマスクとの相性は抜群です。
MHP70にマスクで+30で戦闘中HPは(応援などがなければ)100。99ダメージまでならば耐えることができます。
他には「リビンググローブ」や「ガルーダ」など、HPとSTが戦闘中に大きく伸びやすいクリーチャーに使わせても強力です。鬼に金棒ですね。
攻防一体かつ侵略向きではないクリーチャーにも高い侵略性能を与えられる、切り札にもなる汎用性の高さがこのアイテムの強さと言えます。単にHPを上げたり無効化したりするだけのアイテムでは防がれないのも長所ですね。
また「ルナティックヘア」とのコンボも存在します。ルナティックヘアが破壊されず、かつアングリーマスクの戦闘終了後効果が発揮される状況であれば、相手のクリーチャーを確実に破壊可能です。
ルナティックヘアの能力でHPとSTが交換されてからアングリーマスクの衰弱が発生するため、衰弱によるHPの減少量(=能力交換前のST)と、能力交換後のHPが一致するのです。ルナティックヘアが受けたダメージがたったの10であろうと、敵のHPも10にするのでぴったり倒すことができます。
「ペトリフストーン」などでSTを0にしようものならHP=0のクリーチャーが誕生する……つまり結局破壊されてしまいます。
対策
アングリーマスクへの対処法はいくつかあります。「敵にダメージを与え過ぎない」が基本です。
- アイテムの「ダイヤアーマー」「ペトリフストーン」「アーメット」などでSTを下げる。
- 武器などでSTを上げて相手を倒してしまう(生存しないと効果は発動しない)。
- 「グレムリンアイ」で破壊する。
- 「ウォーロックディスク」で効果を無効にする。
- 巻物を使う(通常攻撃で受けたダメージにしか反応しないため)。
- アイテム破壊能力を持つ「グレムリン」「カイザーペンギン」「シルバンダッチェス」に土地を守らせる。
- 「G・ノーチラス」などMHPが高くSTが低いクリーチャーに土地を守らせる。
- 「カワヒメ」の秘術を自分のクリーチャーに使いSTを下げておく。
- 「ナチュラルワールド」で戦闘終了時効果を無効にする。
- 「ファットボディ」でMHPを上げてSTを下げる。
- 土地に「ボーテックス」をかける。
- 「ネクロスカラベ」「リビングアムル」に頼る。
「シャッター」や「メタモルフォシス」で破壊するのももちろん有効です。また自分のクリーチャーに「デビリティ」をかけるなんて手もなくはないです。
敵を倒してしまう以外の手段は「バーニングハート」対策としてもはたらきます。
※「アングリーモブ」専用の隠し効果なんてものはありません。