2017年1月2日 追記
曲名や技名などの加筆修正。および文章や画像の一部推敲、改定、加筆などを行いました。
ロボボプラネットのストーリークリア後に登場する3体のボスについて感想や攻略を書いた記事です。技名は小学館の公式攻略本&電撃攻略本より。
重大なネタバレとなるのでご注意ください。
星のカービィ メタナイトと銀河最強の戦士 (角川つばさ文庫)
- 作者: 高瀬美恵,苅野タウ,ぽと
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/15
- メディア: 新書
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「メタナイトでゴー! リターンズ」にて「Re:プレジデント・ハルトマン」を撃破すると、なんと星の夢が語り出す。このモードのハルトマンはどうなったのだろうか。
本来の喋り口調はスパデラの「ギャラクティック・ノヴァ」そっくりであった。
メタナイトを(勝手に)新たなご主人様と認めたそれは、「強い剣の使い手と戦いたい」という彼の望みを叶えるべく手練の剣士たちのクローンを呼び出す。
その衝撃の相手とは……!
クローン剣士ダークマター
「星のカービィ2」の剣士ダークマターがまさかまさかの登場。
かつて虹を奪った、黒き剣の使い手がここに蘇る。
あつめて!のサブゲームやドロッチェ団のグラフィックピースには登場していたものの、本家シリーズのボスとして対峙するのは21年ぶりとなる。
なにより「メタナイトVS剣士ダークマター」という夢の様な対戦カードがついに実現した。彼らが直に剣を交える姿が、とうとうゲームで目の当たりにできるのだ。
戦闘BGMはカービィ2のリアルダークマター戦とダークマター戦のアレンジメドレー。作曲者は安藤浩和さん。サウンドルームでは150番。
焦燥を呼ぶメインメロディの裏で暗く響くピアノが筆者のお気に入り。GB音源を彷彿とさせる(そのものかも)音も印象的。
2017年1月2日 追記
BGM名は「暗黒の復刻」。あくまでクローンなので「復活」ではなく「復刻」である。
星のカービィ2より
行動パターンはカービィ2がベースになっている。剣からの「ダークビーム」や「ダークバウンドマター」が主な攻撃手段。
真下が死角になっている、黒い玉は弾き返せる、頻繁に左右に移動する、戦闘開始時に剣を一振りするなど、非常に細かいところまで再現されている。
斬りかかるときにはまるで虹のように剣が輝く。クローン作成の際に虹の剣のデータが混ざってしまったのだろうか。そもそもどこで採集したんだ?
スーパーレインボーのダーククラフターはポップスターから色を奪い我がものとしていたが、ダークマター族と光の関係とは一体……。
2017年1月2日 追記
この剣は虹の剣に対する意識が具現化したものらしい。メタナイトの侮れないパワーを察知して取り出したとのこと。
つまりクローン化の元のデータに含まれていたことになり、カービィ2の戦いから採取されたことはほぼ確定である。
ダークバウンドマターに何かしら攻撃を加えると撃ち返してダメージを与えられる。突進のスピードは速いので早めの準備を。メタナイト(ソード)なら「ジャンプ+したづき」が回避しやすく威力も大きめ。
フラフラしながらの剣ビーム中には真下へと潜り込んでしまおう。本体にはぶつかるので技の無敵時間でかわしつつ反撃を狙いたい。
HPが減るとリアルダークマターを意識した攻撃パターンに移行する。腹部に移動した目から光線を放つ姿は、3や64の操られたデデデ大王を思い起こさせる。
ダークビームは回転パターンのみになり、ますます剣は使われない。位置を変えて2回放つ点までカービィ2に忠実である。予備モーションで目玉をグルグルさせる点まで踏襲されている。
こちらは一直線上に撃たれる「ダークサンダー」。1発目と2発目の間隔が短いが、相変わらず上下がお留守となっている。
星のカービィ2より
落雷のような外観や効果音まで当時を彷彿とさせる。アイスドラゴンもそうだが、3Dグラフィックでありながら懐かしい。
ヒレ飛ばしをモチーフにした「ぶんれつボディショット」。身体から生えており、ゼラチンのような質感もあって中々不気味。
ぶんれつボディショットの弾は攻撃でかき消せる。ダークマターの真下に移動するとダークビームもダークサンダーも回避しやすい。体力は低いので速攻撃破を狙おう。
後半戦で剣を振るう唯一の技が「無限斬り」。∞を描くように剣を振り回し3回ほど突進してくる。おそらくリアルダークマターの突進攻撃の代わり。
消滅直前には本性であるリアルダークマターの姿が垣間見える。ヒレの色は黄色で統一されたようだ。
スペシャルページ
クローン化には成功したものの、まだまだ解析不足で全容は判明していないとのこと。体力が低くてやや弱めなのもこのせいか。
星の夢も「モノたりナカッタかもしれマセンネ」とコメントしている。剣士として紹介されたくせにビームばっかり撃ってくることへの謝罪かもしれないが。
名前の元ネタ「暗黒物質」がそもそも「天文学的な仮説に基づく、宇宙に存在するとされるが観測できていない正体不明の物質」なので、モチーフ的にも謎だらけという設定はピッタリである。
星の夢であってもその全ての把握はまだまだ叶わない、むしろ本物のダークマターたちには箔が付いたかもしれない。
「トリデラでダークメタナイトが復活したし剣士枠でダークマターとのリターンマッチがあったりしないかなー」とボス戦直前に思っていたのですが、マジでそうなったんで声を上げるしかなかった。
新作で、しかもメタナイトで剣士ダークマターと戦えるのが現実になるなんて。興奮が止まらなかった。
BGMも原曲の雰囲気を全面に出しつつロボプラ風味のアレンジがされていて、懐かしいと新しいが両方大事にされているようで嬉しい。
星のカービィ 2 [3DSで遊べるゲームボーイソフト][オンラインコード]
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2014/10/30
- メディア: Software Download
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カービィ2は3DSでも遊べます。
だが、サプライズはこれで終わらない。
クローンセクトニア
本物と違い胸元や冠のハートが割れている。星の夢の「ハートフル・シェル」に合わせたのだろう。
「星のカービィトリプルデラックス」のセクトニアが再臨。
「類まれなる戦いのセンスと王たるオーラを持ち、美しく舞うように剣を振るう最強の女王」と星の夢からは紹介されている。
トリプルデラックスには登場しなかったメタナイトと、同作の黒幕であるセクトニアの対決という、これまた胸躍るバトルである。
戦闘BGMはクィン・セクトニア第1形態の曲「Dirty&Beauty」のアレンジ。最初からロック風となっており、電子音が盛り込まれた。作曲者は石川淳さん、セルフアレンジとなる。サウンドルームでは151番。
2017年1月2日 追記
BGM名は「Faded&Flower」。原曲を踏襲しながらも韻を踏んだ語感が光る。
直訳すると「しおれた花」「色あせた花」。やはり彼女は、何もかも失ってしまったというのか……。
行動パターンは前作の「クィン・セクトニア DX」と概ね同じ。ただしバグズは召喚せず、クィンズジュエル上での戦いもない。
小円盤投げ(リングショット)は行わず、落雷のパターンも減少している。
この技は「シルバーロッドショット」。
オリジナルが普段は杖を持ち剣技の際にレイピアに変化させるのに対し、こちらはその逆。剣士として呼び出されているためと思われる。
気をつけたいのはダメージの大きな「百れつ突き」。 反撃を見透かしたかのように往復し、徐々に高さを変えてくる。
ガードしても体力をかなり削られてしまう。空を飛ぶなり無敵技なりで後ろに回り、そのまま画面端まで逃げること。
モーションは前作のクィンズジュエル破壊と同じ。
後半戦からは、杖を叩きつけて宝石の衝撃波を発生させる新技「クィンズクラッシュ」が解禁される。予備モーションはやや長めだが、欲張って攻撃していると杖でかち割られやすい。
テレポート連発後は後ろから斬りつけてくるが、時折フェイントを交えてくる。
後半戦移行後1回目のテレポート攻撃は3撃目の後に1回のフェイント、クィンズクラッシュ直後では、1撃目の後に2回フェイントを仕掛けてる。ダメージを稼ぐならセクトニアの真下に移動したい。
一番厄介だったジュエル上での戦いもなく、バグズも召喚してこない。もちろん転落ミスも起こらず、体力も少々低め。オリジナルのセクトニアDXと比べるとだいぶ楽な相手である。
ポジションの割に少々弱めだからか、真かちぬきボスバトルではダークマターとセクトニアの2体で1戦とされている。
よく見るとまつげや角にタランザとの差異がある。
消滅直前にはセクトニアの従者であったタランザのような姿になる。
Miiverseで「セクトニアはかつて親しい従者と同じ姿であった」と明かされたこと、先ほどのダークマターがリアル形態で倒れたことを踏まえると……。
スペシャルページ
このクローンはポップスター侵略時に見つけた巨大な花から採取したデータから生み出されている。そこには1000年にも及ぶ様々な生物のデータが含まれており、謎が絶えない。
1000年もの間生き続け何度も姿を変え続けたのか、それとも奪った宿主の年齢が合計で1000年分なのか。
途方もない時間にしろめまぐるしい心身の変化にしろ、セクトニアの精神はひどく蝕まれていたに違いない。更に身体の元の持ち主が犠牲になっていると考えると……花になって永遠に眠りたいとも願うようになるのだろうか……。
前作に当たる作品です。
別の意味でとんでもない不意打ちを食らったところで最後の戦いへ。
ギャラクティックナイトリターンズ
謎多き最強の戦士、3度あらわる。
ウルトラスーパーデラックスで鮮烈にデビューし、カービィWiiで真格闘王に乱入してきたあいつがかえってきた!
こいつはクローンではなく、古の時代より異空間ロードを通じて呼び出されている。前半のBGM「グランドローパー」は異空間つながりだろうか。
召喚されて早々に星の夢をぶった斬っており、マザーコンピューターが沈みゆく中での開戦となる。この絵面はダイナミックで格好良い。
2017年1月2日 追記
星の夢を切りつけたのは「強引に時空を移動させられて敵と認識した」ため。
行動パターンはWiiと似ているが、こちらから攻撃を受けた際にときおりガードをするようになった。Wiiでは「ガードしてからの攻撃」で1つの技だったのでだいぶ異なる。流石に前作のダークメタナイトほどしつこくはない。
またバックステップを多用する。これにより、無敵突進技ですり抜けるとギャラクティックナイトにぶつかりやすくなった。
タイムアタックならそうも言っていられないが、初回など安全クリア目的なら相手のモーションを見てから回避を試みたい。
ちなみに、わずかに浮いているためか、ポイズンで地面に塗った毒は効果が非常に薄い。
体力が減るとBGMが「銀河最強の戦士」のアレンジとなる。Wiiの「異世界からの戦士」と比べよりエレクトリック。イントロがとりわけシビれる。作曲は石川淳さん。サウンドルームでは153番。
1戦目のハルトマンが石川さんであり、グランドローパーが安藤さんなので、作曲者が交互に入れ替わっていることになる。
2017年1月2日 追記
曲名は「時巡る銀河最強の戦士」。
今回のギャラクティックナイトは「時空転移プログラム」により古の時代より召喚されている。
彼の登場時に開く異空間ロードは時空を超えた存在であり、ウルデラ、Wii、ロボプラのギャラクティックナイトを時系列順には並べるのは難しいらしい。
ライジングスパインに新たなパターンが加わりWiiのプレイヤーを引っ掛けようとしてくる。そのかわり止まっている時間も長くなったのでダメージを稼いでおきたい。
だが最大の目玉はやはりこの新技。
空間を切り裂いて極太ビームを放出する「時界大斬閃」。
外観から技名までインパクト抜群であり、テンションが銀河の彼方に飛びそうになる。大ゴマ見開きでドーンと写してもらいたい。
なお低確率でこの空間に天かける船ローアが映り込む。現在も異空をかける旅をしているようだ。
Wiiで披露された「トゥエルブエナジーシャワー」は「トゥエンティエナジーシャワー」としてエフェクトが強化された。やはり画面端が安全地帯である。
竜巻攻撃では背後がガラ空きとなるが、後半戦では奥に引っ込んだ竜巻がカービィやメタナイトに突っ込んでくるようになった。
はっきり言って、強い。小技のターンを無敵時間でしのぎつつ、回転ビーム「レボリューションソード」などの大技の隙を狙って攻撃したい。
「ギャラクシアダークネス」「メタナイツでゴー!」で大ダメージを与えたいところだが、なんとこれらメタナイトの必殺技がかなり効きづらく、ダメージを半分ほどにされてしまう。このモードのラストボスなので専用耐性があるらしい。
戦闘が終わるとクリスタルに封じられて異空間へと転送されていく。
スペシャルページ
様々な時代で封印された記録があるが、消滅させることはできていないらしい。ウルデラでもあの後で封印されたのか。
星の夢は戦闘前に「コノあたりノ星ハホロボされてシマウと思イマスガ」と述べている。その力ゆえに封印されたとの設定から考えると、実際に星や文明を滅ぼした経歴があると考えてよいだろう。
ハルトマンが星の夢の時空転移プログラムをロックしていたのも納得である。
いきなり星の夢に致命的なダメージを追わせたことから察するに、礼儀正しい騎士というよりかは破壊衝動を抑えられない狂戦士に近いようだ。
分からないことが多すぎるやつだが、さておき次回作以降も裏ボスとして出てくることだろう。でもってボスラッシュの壁になる。
こんな破壊神みたいな奴と戦いたがるメタナイトも大概困ったバトル脳である。
2017年1月2日 追記
「メタナイトでゴー! リターンズ」と「真かちぬきボスバトル」とでは登場シーンが異なり、後者のギャラクティックナイトは水晶に封印されている。
この2モード自体がストーリーモードとは異なるifの世界であり、それぞれ微妙に物語が異なるらしい。星の夢を斬り伏せるのはどちらも同じ。
結局WiiUではバーチャルコンソール化されなかったな……。
ギャラクティックナイトの一閃により沈んでいった星の夢。全宇宙に悪夢をもたらした最高の知能にしては、あっけない末路であった。
さて、ゴハンをたくさん食べてゆっくり寝るとしよう。
THE END
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