2017年11月29日 追記
ニンドリ8月号や「マホロアのとっておき情報」を参考に技名やボスの正体について加筆修正しました。
大決戦4つ目のクエスト、鬼ランク「ラストバトル」の攻略記事です。
ゆうしゃミッションの達成条件や攻撃パターンなどについて書いてます。
記事の終わりには「ヤツ」に関する考察も載せました。
ストーリーの核心にまつわるネタバレを含みます。ご注意ください。
星のカービィ 結成! カービィハンターズZの巻 (角川つばさ文庫)
- 作者: 高瀬美恵,苅野タウ,ぽと
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/08/15
- メディア: 新書
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技名は小学館「任天堂公式ガイドブック 星のカービィトリプルデラックス」、電撃攻略本「星のカービィトリプルデラックス ザ・コンプリートガイド」、公式サイトの「マホロアのとっておき情報」を参考にしています。
異世界から黒き侵略者たちを召いていたのは、敗れたはずのタランザでした。
カービィハンターズに捕まらず逃走してのけたのでしょうか。
ランディアは正気に戻り、異世界からの刺客も打ち倒され、もう後がありません。
追い詰められたタランザは最後の切り札である巨大な鏡を呼び出し、鏡面をのぞき込みます。
すると、なんということでしょう。
「もうひとりのタランザ」がひとりでに動き出したのです……。
ダークタランザ
「闇の鏡」からあらわれた「もうひとりのタランザ」。
今作で初登場のキャラクターです。ボスとしてはタランザの強化版に当たります。
オリジナルのタランザからデザインが大きくアレンジされており、服装や肌の色だけでなく角や髪型にまで違いが確認できます。
お尻の針も特徴ですね。まるでハチのようです。
「星のカービィトリプルデラックス」より
戦闘BGMは「星のカービィトリプルデラックス」のムービー「目覚めるとフロラルド~大王ピンチ!」のアレンジ。
イントロとダークタランザの高笑いをはじめ、曲と戦闘展開のシンクロが非常に美しい。
ラストバトルにしてはどこか忙しないですが、ダークタランザの他人を小馬鹿にしきったような動作とピッタリです。
「星のカービィトリプルデラックス」より
「デデデ大王のテーマ」に似ているのもそのはずで、元はデデデ大王が誘拐されるシーンの曲なのです。「あやつりの魔術師 タランザ」でも同様のフレーズが用いられています。
攻撃パターン
初っ端から連続ワープ。決戦に臨む勇者一行に嘲笑を浴びせるかのようです。
バァーン☆
基本的にタランザのスピードアップ版ボスですが、はじめから後半戦の技が解禁されています。
連続ワープ後の技は8方向への「タランザボウル」です。魔力の弾は出現した順に飛来します。
次は画面奥からスーパータランザボウルを投げてきます。
M字型の軌道も、タランザボウルを投げた側にタランザがワープするところも、高ランクと変わりません。
魔力バリアを纏って突進してきます。往復するようになりました。
実はしゃがんでいれば当たりません。
タランザボウルを最大6連射してきます。左右交互に2回で1セットのようです。
カービィを閉じ込める「タランザウェブホールド」は前とほぼ同じです。攻撃しまくって仲間を助けましょう。
救出に失敗すると爆発して非常に大きなダメージを受けてしまいます。
ただし爆発までは10秒以上の猶予があり、網の耐久値はさして高くありません。
捕縛スフィアの後は中央でギュギュッとしてドカーンと大爆発です。
無防備だからと言ってあまり欲張って攻撃しすぎないように。この戦いでは回復アイテムが出ないのでなおさらです。
宝石ミサイルは端や中央をバラバラに狙うようになりました。
空中にいれば全て回避可能です。
最も厄介なのは横切りながらの爆発でしょうか。タランザと反対方向にダッシュしましょう。
小さな体でヒョイヒョイ逃げ回る反面、攻撃自体は「ラストバトル」にしてはヌルいです。
行動パターンを把握していないとダメージを与えにくいものの、以前戦ったタランザと大きな変化はありません。特大タランザボウルの間に体力を削っておくといいでしょう。
4人の勇者の活躍により、魔術師の邪悪な写し身は倒されました。
石版が出てこなかったのが気になりますが、ともかくダークタランザには勝利したのです。
星のカービィ 鏡の大迷宮 [WiiUで遊べるゲームボーイアドバンスソフト][オンラインコード]
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2014/10/30
- メディア: Software Download
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かくして、プププ王国に真の平和がもど「まだなのね」。
ダークタランザは己が呼び出された「闇の鏡」を掲げました。
暗い鏡面の奥には、巨大な二本角が目を引く影が映し出されています。
その正体は……。
キングD・マインド
まさかの大王様
いや、この厳しい仮面と背中のトゲには他に心当たりがありますね……。
「星のカービィ鏡の大迷宮」より
そう、ダークマインドです。
願いを叶える魔法の鏡「ディメンションミラー」の影である「悪い心」にして、鏡の国から全てを支配しようとした、「鏡の大迷宮」のラスボスです。
まるで「デデデ大王」と「ダークマインド」が合体したような闇の王「キングD・マインド」こそが、真の元凶にして黒幕でしょう。
「あやつりの魔術師」たちは手駒に過ぎなかったのです。そしてダークタランザは……。
キングDに粉砕されました。
「使えぬ腑抜けなどいらぬ」と言わんばかり。
「星のカービィトリプルデラックス」より
主に始末される点までオリジナルに似てしまうとは……。
トリプルデラックスではデデデ大王を操り人形にしていたのに、今度はデデデ大王にそっくりなボスに利用されるという、鏡写しな話です。
戦闘BGMはランディアEXと同じ曲。「キャッスルロロロ」のアレンジです。
これまたムービーとのシンクロが巧みで、イントロ終了と同時にバトル開始となります。
攻撃パターン
まずは恒例の「スライディング」から。助走をつけてから、ずっこけるようにヘッドスライディングです。
2連続で繰り出します。シンプルな攻撃ですが、動きが速く予備モーションも短いため十分厄介。
次はまた恒例「デデデジャンプ」。大ジャンプしてカービィの真上に移動し、垂直に落下、これを3連続で行います。この挙動はトリデラの「ブラックデデデ」と同様です。
ハンマー叩きつけはカービィが空中にいると高くジャンプしてから振り下ろし、衝撃波が放たれます。仲間を巻き込むこともあり、ジャンプするとかえって危険です。
ハンマーから星型の弾を発射します。ブラックデデデの「デデデミサイル」に相当する技です。
破壊可能です、特に目の前でヒーローシールドを貼れば楽に遮断できます。
「星のカービィ鏡の大迷宮」より
この星はダークマインドの「スターバレット」に由来するものでしょう。
行動は概ねトリデラの「ブラックデデデ」準拠ですが、あちらと違い、前半戦から「ベリィブラックマター」に似た技を用います。
カービィ3や64の、憑依されたデデデ大王を模した攻撃です。まずは画面奥から小型の弾を吐き出します。
軌道はランダムですが、一度通ったラインにはもう飛んでこないので、弾が通り過ぎた場所に移動しましょう。
そして同列に並び巨大な弾を3発発射します。床と天井でバウンドしながら飛んでいく、特大の「タランザボウル」に近い性質です。
実はキングDの背後が終始ガラ空きとなっています。
「星のカービィトリプルデラックス」より
「トリプルデラックス」では発射と同時に爆発するために背後だと逆に被弾しましたが、ハンターズZではむしろ攻撃し放題の安置となりました。
体力が減少するとハンマーが壊れ、武器を巨大なアクス(槍付きの「ハルバード」)に持ち替えます。
BGMも変化します。イントロはウルトラスーパーデラックスの「マスクド・デデデのテーマ」のアレンジですが……?
まずはアクスを振り回す「斧の舞」から。アクスで4回斬り付けてから1回転し、最後に槍の部分で突進します。キングDのいない側の上空に退避するといいでしょう。
「斧の舞」終了後は画面中央で浮遊し、徐々に胴体が膨らんでいきます。そして完全に球体になり……。
バックリと開いて中から一つ目の球体が出現。
「星のカービィ鏡の大迷宮」より
色こそ違えど、これはダークマインド第2形態……やつのコアに酷似しています。
改めてBGMについて紹介しましょう。
ウルデラ「マスクド・デデデのテーマ」と鏡の大迷宮「ダークマインド第2形態戦」のミックスアレンジです。
4人のうち誰かに狙いを定めて噛み付くように突進してきます。
画面を跳ね回ってから画面奥に移動、再び狙いをつけ直す。これをあと2回繰り返します。
「星のカービィ3」より
「ベリィブラックマター」と同じく、カービィ3や64の、憑依されたデデデ大王を模した技でしょう。
キングDは直進しながら跳ね回ります。なんとか軌道を予測し、ボスが上方にいるうちにくぐり抜けるように動きましょう。追いつかれたらガードやそのばかいひ、無敵技でしのいでください。
余談ですが、キングDの背中側では纏っていたガウンがヒラヒラしています。
そして噛みつき攻撃からそのまま、画面上空からの極太ビーム「キングD・ビーム」に移行します。
「キングD・マインド」戦の最大の難所です。
自機狙いの単発照射を2回行い、そして端から端への掃射を2回行います。
「星のカービィ鏡の大迷宮」より
これはダークマインドの「ダークビーム」が原形でしょう。
追尾がかなりしつこい上にターゲットを柔軟に変えてきます。キングDが近寄ってきたらすぐにダッシュできるよう心構えてください。
キングDはビームの照射直前に動きを止めるので、マジックビーム以外のジョブはダッシュ技で無敵になりつつ移動距離を稼ぐといいでしょう(マジックビームのサイクルビームは立ち止まってしまう)。
往復する掃射ビームはキングDの攻撃開始場所とは反対側の画面端に逃げてください。ビームが中断されている間にキングDの真下を走り抜け、さらに反対側に移動しましょう。
ちなみにこの戦いでは、「キングD・ビーム」が終了するまで4枚目の石版が絶対に出現しません。コア出現中の大技をフレンドメテオでスキップできない、ということです。
キングD・ビーム終了後も猛攻は続きます。
「デデデジャンプ」では着地時に衝撃波が発生するようになりました。着地際に攻撃しにくくなっています。地上にいると離れていても衝撃波に当たります。
斧を構えて大ジャンプ、そして叩きつけ爆発を起こす「アクスボンバー」の破壊力は絶大です。
トリデラとほぼ同じ技ですが、「4人のうち誰か」を狙うせいで着地点の予測が難しくなっています。キングDが接近してきたらとにかくダッシュしてください。
アクスを手にして大回転する「アクストルネイド」は「ヒーローシールド」でない限り、ガードしても大ダメージとなってしまいます。空中に逃げましょう。
ホバリング時間の短いヘビィハンマーは、地上に落ちそうになったら「ぐりぐりハンマー」で時間を稼いでください。
アクスを高く掲げたら、スターバレットを降らせる「シャイニングアクス」の合図です。アクスから放たれたスターバレットが、キングDの手前側から順に飛んできます。
ガードしたまま待機して、スターバレットが近づいたら「そのばかいひ」で回避するといいでしょう。
前半戦の「デデデミサイル」互換の技と違い、このスターバレットは破壊できません(ブラックデデデの光弾と同じ)。
ただでさえ強敵だったブラックデデデに大技が2つも加わっただけあり、非常に手強いです。
激しく動き回り、スピードもあり、一撃が重い。特にキングD・ビームが難所で、おともがバッタバッタとなぎ倒されていきます。
ダークタランザと連戦になる分HPが低いのは幸いですね。
ただし後述するようにマジックビームでハメやすい相手なので、勝てないようならランク8以上の武器をZ強化して(「プラチナマジックロッド」がベスト)挑戦してみましょう。
ラストバトルに勝利するとクエストボードで敵の姿と説明テキストが確認できます。
ゆうしゃミッション
ゆうしゃミッションでは「プラチナ装備でのクリア」「全員違うジョブでのプラチナメダル取得」「50秒以内でのクリア」が求められています。
「そうびを『プラチナ』にしてクリア」は、自分の装備を武器防具ともにランク10「プラチナ」シリーズにして勝利すれば達成できます。
プラチナメダルの規定タイムは「1分5秒以内」となっています。
「ぜんいん違うジョブでプラチナメダルクリア」ですが、1つのジョブの装備しか育てていない場合は、インターネット経由で呼べる「さすらいのたびびと」の力を借りるのも手です。
ゆうしゃミッションには「プラチナマジックロッドZ&プラチナマジックハットZ」で挑戦するといいでしょう。
ダークタランザは連続ワープ終了後、必ず左側に出現します。
中央のやや右でタイムビームをチャージしながら待ち構え、最大タメをお見舞いしましょう。
間髪をいれず最大タメタイムビームを当てまくり停止させます。
タランザボウル発射中もその場でタイムビームを連発し、再び最大タメを3発当ててやりましょう。
タランザボウルはすきまにいれば当たりません。
またタイムビーム発射時はわずかに無敵時間が発生するため、タランザボウルが飛んでくるタイミングで放つと、死角からちょっとずれていてもすり抜けられます。
次の特大タランザボウルで画面奥に逃げられると大幅なタイムロスとなります。その前に仕留めたいところです。
キングD・マインドはほとんど地上にいるため、タイムビーム自体は当てやすいです。
タイムビームのゲージの溜まりやすさは、ダークタランザとは別々にカウントされます。1回目は4発当てればOK。
「おこっている」間にキングDからできるだけ離れ、「斧の舞」の間にもタイムビームを当てていきましょう。
変形モーション中はタイムビームが当たる高さで浮いています。噛みつき攻撃が始まる前に倒してしまいましょう。
おともの行動にも左右されるので、50秒切りとの同時達成はちょっと運も絡みます。
50秒切りならばマジックビーム×4で挑むともっと楽です。
ウィスピーウッズやヴォルゲロムと違い、停止させるタイミングはさして重要ではありません。ひたすら時間を止めましょう。
30秒切り。ぶっちゃけテレパトリスやランディアたちの方がよっぽど難しい。
ここからはタランザとダークタランザに関する考察です。
考察
「星のカービィトリプルデラックス」より
「ダークタランザ」の誕生経緯は「シャドーカービィ」「ダークメタナイト」「ブラックデデデ」と極めてよく似ています。
彼らは「ディメンションミラー」によって具現化された「カービィ」「メタナイト」「デデデ大王」の心の影。
これはディメンションミラーの本来の機能ではなく、鏡の国を悪い世界に変えたダークマインドの所業でしょう。
ですが黒や灰色がベースだった3人に比べ、ダークタランザは紫がベースかつおしゃれな装飾が目立ちます。
特に下半身の模様や襟巻は……とある人物を彷彿とさせますね。
「星のカービィトリプルデラックス」より
「クィン・セクトニア」です。
「星のカービィトリプルデラックス」の黒幕にしてラスボス、そしてタランザの主です。
フロラルドを我が物とし、幾年月にも渡り天空の民を苦しめていた、美と支配に執着した悪しき女王。
「デデデ大王」がさらわれたのも、天空の民が助けを求めた「下界の勇者」を操って下界征服の駒にするよう、セクトニアがタランザに命じたためです。災難にも「間違えられた」ようですが……?
セクトニアとタランザはかつてはとても仲が良く、さらに2人は同じ種族だったといいます。
しかし美と支配に執着してからセクトニアは徐々に心を醜くさせ、妖艶の悪女となっていきました。
「星のカービィトリプルデラックス」より
セクトニアは何度も何度も他者の身体に乗り移り、寄生していきました。ですが鏡面の花や水面の月のように儚い、「美」という監獄に出口はありません。
いつしかどれが本来の姿であったかも思い出せなくなり……心の奥底で「とわなるねむり」を求めるほどに狂い果てたのです。
「星のカービィトリプルデラックス」より
「トリプルデラックス」ではタランザの捧げ物も言葉も届くことはなく、願った「きせき」すら悲劇をもたらしてしまいました。
さらに女王の間に飾られていた「ディメンションミラー」は、美を求める女王のためにかつてタランザが献上したもの。
鏡に身を写すうちに強すぎる力にあてられて、セクトニアは暴君になってしまったのです。
ダークマインドのかけた呪いがまだ残っていたのでしょうか……。
ダークタランザが彼の心の影だとすれば……。
本編とは別の、おとぎ話とも言えるこの世界でも、あの2人は結ばれなかったのだと思います。
未練を断ち切れるわけもなく、「闇の鏡」に魅入られたタランザは、「悪い心」に操られてしまったのでしょう……。皮肉にも程がある。
2017年11月29日 追記
ニンドリ2017年8月号のゼネラルディレクター熊崎のインタビューによると、タランザがセクトニアを蘇らせるために鏡を利用した結果、世界のバランスが崩れてスージーやランディアのアナザータイプを呼び寄せてしまったとのこと。
そして最後には制御できなくなり、自身の分身ダークタランザが生まれてしまったようです。