※タイトルにもある通り、この記事はあくまで妄想であり願望です。新作の速報などでは断じてありません。
初代カルドセプトから全く変わらない「微妙」な性能を維持しているミノタウロス。
同属性同コスト帯のゴーレムやパイロマンサーやグラディエーターやマンティコアを差し置いて採用する理由などどこにもなく、新人セプターの指導を終えた後はカードの束で永遠に鎮座することとなる。
新しいカードでブックを強化する喜びを体感させるべく、意図的に貧弱に設計されたコボルドたち4弱よりも救いがないかもしれない。なにせ彼は「バランスが良く使いやすい」と紹介されてしまっているのだから……。
限られた枠を全くの無駄カードで占有し続けては不幸だ、しかし彼のカリスマは「微妙」だからこそ放たれている。
古より不動の70/40/40の黄金比を今更崩すのも如何なものだろうか。特殊能力をつけるなど論外だ。
「ミノタウロスを採用圏内とする」「ミノタウロスの神格を維持する」このジレンマを解消するにはどうすればよいだろうか。
迷宮から抜け出すアリアドネの糸となったのは……なんとゴブリンだ。
ST20 MHP30 で異能の力など宿さない無属性。いくら0Gで呼べるとはいえ、何も考えずに投入したのでは貢献に程遠い。「タダより高いものはない」という金言の通りである。
しかし、彼らにはレッドキャップという頭領が居るのだ。無数のゴブリンに囲まれた赤帽子の鬼は、ときにガルーダやアヌビアスさえも屠ってみせる。
しかもレッドキャップの力はこれ単騎にとどまらない。子分のゴブリンを鼓舞し、戦闘中にSTを+20させるのだ。
ここに偉大なる学者ボージェス博士の頭脳が加われば、ゴブリンは ST40 HP50 となる。これが0Gで、あるいはスペルのゴブリンズレアにより配置され続けるのだから、たかがゴブリンとはもう呼べまい。
要するに、「ミノタウロス」は性能据え置きでリーダー格のクリーチャーを登場させれば、不遇と不変の問を解決できるのではないだろうか。
※以下のカードはカルドセプトのゲーム中には実在しません。フィクションです。
ホワイトミノス R
火属性
コスト70G+火+ディスカード1枚
ST40 MHP40
先制:領地[G100・ランダムな1つの空地に"ミノタウロス"を配置する]
応援["ミノタウロス"・ST+20]
ゴブリンと違いミノタウロスを召喚するスペルが不在であり、さらにミノタウロスの「微妙」なコストでは大量配置は儚い夢である。
そしてなにより「ミノタウロス自身の活躍」を願い、ミノタウロスの配置と応援をコンセプトにした。
スパルトイやゴブリンズレア、コンジャラーやグーバクイーンといった前例、カルドセプトにおける土地確保の重要さ、ミノタウロス自体は特別弱いわけではない、などから、領地能力のコストは高く、更に配置先を特定不可にしてある。グーバと同列に扱うのはミノタウロスへの冒涜だ。
……繰り返しになるが、あくまで同属性同コストの面々のほぼ下位互換であるため「こっちを使う理由がない」に過ぎないのである。仮にランダムブックにその姿を見せたならば、そのときは「バランスの良い」性能で相応の戦力となるだろう。残念ながら「優秀」とは評せないが……。
侵略の火属性らしく、応援効果は敵の撃破を助けるST増加に設定。カードストックの奥底で長年縛り付けられていた鬱憤を晴らすべく、その大斧で有象無象を叩き伏せたいものである。
40+20=60、これはレベル1の地形効果を得ているMHP50のクリーチャーを倒せる数値である。例えばゴーレムやパイロマンサーなどだ。
草原で群れをなすヌーやバッファローは大型の肉食獣ですら安々と寄せ付けず、ときには怪力とその数量で捕食者をねじ伏せてしまうという。ホワイトミノスの指揮で次々と相手を蹴散らすミノタウロスにもそのような猛牛であってもらいたい。
連綿と続く伝統は守りつつ、しかし立つ瀬がない現状からは脱してほしい。いつの日かミノタウロスがオンラインのサバンナで反逆を果たさんことを。
※空想の産物「ホワイトミノス」以外のカードデータは3DSの「カルドセプト」に基いていますが、次回作「カルドセプト リボルト」でどうなるかの保証はありません。もちろんミノタウロスが相変わらずの可能性もあります。もしもミノタウロスのボス的な奴が出てきたら「こんな記事あったなあ」と思い出してくれると嬉しいです。
2016年3月8日 追記
[クリーチャー:ミノタウロス]基本性能が高く、バランスのとれた使いやすいクリーチャーだ。 pic.twitter.com/g88rMaQjo2
— カルドセプト リボルト (@3DS_Culdcept) 2016年3月8日
コストが70Gから60Gに減少するみたいです。ミノさんの重たい腰が遂に動いたか! 食われる側から食う側になれるのか!?
ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
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