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絵本「星のカービィ そらのおさんぽ」 子どもにも「かつての子ども」にも向けられた作品

 3月15日に発売された星のカービィの絵本です。

 対象年齢は3歳から6歳とされています。

 

ものがたり

 ここはあきれかえるほどへいわなプププランド。

 とってもいい天気なのでカービィはワープスターでおさんぽにでかけました。

 ウィスピーウッズからりんごをわけてもらったり、おはなばたけに立ちよったり、おさかなさんにあいさつしたり、カービィはのんびりとおさんぽを楽しみます。

 くもの上にいくと、まいごになった星の子がいました。

 お父さんお母さんのもとにぶじおくりとどけ、カービィはおうちでぐっすりとゆめを見たのでした。

 おしまい。

 

内容紹介

 バトルシーンも会話もなく、はじめて「おはなし」に触れる子どもに向けられた内容といったところですね。

 本文中には一切漢字がありません。未就学児童でも読みやすい文章となっています。

 

 デデデ大王やメタナイトの出番は残念ながらなし。ワドルディは背景に時々います。

 

 表紙のようなパステルカラーの柔らかいイラストに和みますね。絵本いっぱいに平和なポップスターが描かれています。

 イラストの担当者は、小学生対象の小説シリーズ(通称「つばさカービィ」)と同じく「苅野タウ/ぽと」先生です。

 

 お子さまに読み聞かせる絵本として、「星のカービィ」を知らないかたもぜひ手にとってみてください。

 

 

でもこの絵本、「かつての子ども」にも向けられているんです。

 

ここにもあったファンサービス

 最近のカービィシリーズはファンサービスが非常に豊富です。

 ゲーム本編でもグッズでもなつかしいキャラクターが多数登場しています。

 

 とうぜんこの絵本にも何もないわけがなく……。

 

 表紙をめくってまずビックリ。

 

 なんと「ミスター・シャイン&ミスター・ブライト」「天かける船ローア」「ギャラクティック・ノヴァ」がいるではないですか。ローアの後ろには異空間ロードが開いています。

 

 お花畑の大きなツルは「ワールドツリー」でしょうか。下界にまで伸びているようです。

 

 星の子の親を探しに宇宙に飛び出したページには、前述したローアやノヴァ以外にも「ユーフォー」がいますね。ジグザグ飛行中です。

 カービィ型の星座は「カービィボウル」のEDが元ネタと思われます。デデデ大王からとりかえした星で作ったあの星座、まだ残っていたんですね。

 

 

 星の子のお父さんとお母さんからお礼に「スターロッド」を貰っているんですけど、夢の泉のスターロッドとは別物でしょうね。

 スパデラの「銀河にねがいを」で夢の泉に類似した施設が確認できたことから察するに、スターロッドも複数本存在するのでしょう。

 大規模な安眠グッズとして古代ハルカンドラ人が多数製造していたのかもしれません。

 

 

 星のカービィシリーズは今年で生誕25周年を迎えます。

 

 対象年齢が「3歳から6歳」の絵本に過去作の要素が登場しているのは、むかし星のカービィを遊んだ親世代にも楽しんでほしいという、製作者側の願いと拘りなのでしょうね。