任天堂公式ホームページで「『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』発売記念インタビュー 第6回『星のカービィ スーパーデラックス篇』」が公開されました。
カービィの生みの親である「桜井政博」さんが当時の開発秘話を語っています。
インタビューより
- ハード末期の発売になったのは開発の都合。製作開始が遅かった。
- 考えていた3つの柱は「2人同時プレイ」「格闘風アクション」「オムバニス」
- 「2人同時プレイ」は宮本茂さんからのリクエスト、企画書提出よりも前の段階。その結果生まれたのがヘルパーシステム。
- 主役と脇役をわけたことで上級者と初心者が同時に遊べるようになった。
- ザコ敵であっても耐久力をもたせたのは、2人同時プレイを盛り上げるため。例えば1人がカッターを投げているだけで敵が倒れてしまうと、もう1人が暇になってしまう。
- コピー能力に拡張性を持たせるべく、格闘アクションのように1つのコピーが複数の技を使えるようにした。
- 当時のゲームはボリュームの大きさが1つのステータスになっていた。オチが付くまでが長いこの風潮へのアンチテーゼとしてオムバニス方式を採用。さらに別々の遊びを提供した。
- 「刹那の見斬り」の題字を書いたのは桜井さん。マイクの「チェストーッ!」の声も桜井さん。
- 企画書の段階では「陽炎の館」というホラー調のゲームを収録する予定だった。カービィが呪いで口を封じられ、吸ったり吐いたりできなくなる。ろうそくなどのオブジェクトからコピーを手に入れるパズル要素のあるゲームにする予定だったとのこと。他のものを作るだけで精一杯なのでボツ。
- 仮タイトルは「星のカービィ アクティブ」。「スーパーデラックス」のタイトルは糸井重里さんと相談して決めたもの。
- 豪華なものが簡素な桐箱に入っているイメージで桐箱風のパッケージに決定。
- 放置していると始まるデモプレイは桜井さんが操作している。
「陽炎の館」が気になりますね。本家シリーズにおいて「口が使えない」という制限は今から見ても斬新。あと桜井カービィのホラーは、「星のカービィ3」「星のカービィ64」の絵本の挿絵のような不気味さとはまた違ったテイストになりそうですね。
もしも実装されていたら「星のカービィ」シリーズが今とは少し違うものになっていたかもしれません。
「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」には「星のカービィスーパーデラックス」をはじめ21作品が収録されています。