このゲームには色々な妨害カードがありますが、シンプルにして強力なのはこれらのカードでしょう。半端にマジックボルトを撃ちこむよりもずっと効果的で、汎用性が高いといえます。
というわけで2種類の手札破壊カードと「ドレインマジック」について。
シャッター/スクイーズ
敵の手札を破壊するスペルカードです。「シャッター」はアイテムとスペルカードが対象で、スクイーズはそれらに加えクリーチャーも破壊できます。
敵がいつまで防衛アイテムを手放さない、物騒な侵略アイテムのせいで拠点が落とされそう、クインテッセンスが嫌でレベルを上げたくない……。このような状況に陥った人は少なくないでしょう。
自分にとって不利益なカードを破壊できる効果は、単純にして強力です。シャッターのコストは30Gと安いのもありがたい。
カルドセプトは自分以外が全員敵のバトルロイヤルが基本であり、半端な妨害は第3者を利する結果に終わることもしばしば。これは自分が儲けて勝つゲームであり、敵をやっつけるゲームではありません。
しかしながら、手札にあるカードというのはすぐさま脅威になりえます。たった1枚のアイテムのせいで逃げ切りを許してしまったり、シニリティやバインドミストへの警戒を怠ったばかりに拠点を陥落されたり……こんな経験は少なくないはず。
土地に呪いをかけたりクリーチャーのHPを半端に削ったものの、交換されたり呪いを上書きされたりして、無駄に終わることも少なくありません。
ですが、破壊したカードはもう戻ってきません。同じ種類のカードを引き直されるかもしれませんが、それでも枚数は減ります。対象を自由に選べることもあり、手札破壊は確実なのです。
「スクイーズ」はクリーチャーも対象に選べますが、代わりに150Gを相手に与えてしまいます。コストは50Gなので、単純な魔力では200Gも差がつきます。
しかし今作はラウンドゲインのおかげでそもそも手持ち魔力に不便しにくいため、相対的にデメリットは小さいといえます。
なにより、凶悪な侵略クリーチャーが前作より格段に多いです。ファイアービーク、グレートタスカー、テュポーン、ティアマト、ブロンティーデス、などなど……。
こいつらを場に出させることなく葬り去れるなら、150Gの付与など中盤以降は些細な問題でしょう。
ちなみに自分のカードを破壊する代わりに150Gを得ることも可能です。差し引き100Gの儲け。
とはいえ、大体のカードは100G以上の総魔力に貢献させることが出来ると考えましょう。
よほど手持ちが寂しいときや、1周目から非常にコストの重いカードばかり来たときくらいにしか、自分に撃つことはしない方が良いと思われます。
CPUは収入スペルとばかり見ているようですが……。伯爵さんそのマグマアーマー絞っちゃダメっすよ……。
こういった手札破壊カードは対策が非常に少ないことも、便利さに拍車をかけています。妨害スペルの中でも頭一つ抜けた存在と言えるでしょう。
ドレインマジック
対象敵セプターから所持魔力の30%を奪うという、シンプルにして極めて合理的な効果のスペルカード。
念の為に言っておくと、吸えるのは総魔力ではなく所持魔力です。プレイヤー名の横に表記された2つの数字の上の方です。言ってみれば持ち歩いている財布のお金。
相手が1000G持っているならば300Gも奪えます。自分は差し引き220Gの収入となり、敵は300Gもの魔力を失うのです。
敵の所持魔力を直接減らせば、高レベルの土地の作成を遅らせることができます。もちろん地変にも悪影響がでますし、高コストのカードも扱いにくくなるでしょう。
このように敵の行動を制限しつつ、自分は所持魔力を増やしてレベルアップに繋げられる……弱いわけ無いですよね。
このカードがあるために、安易に大量の魔力を持ち歩くのは危険とされています。現金輸送戦法が流行らないのはこれのせいです。というか、もしも無かったらレベルが中々上がらず試合がダレます。
あらゆる妨害カードの中でもこれは別格です。
ゲームの魔力の支配者と言っても過言ではありません。手に入れたらとりあえず入れてください。4枚投入してもいいです。最序盤以外は絶対に有用です。
対象の魔力が267G以上であれば赤字にはなりません。大体400Gを超えた相手には撃っておきましょう。
これだけ強力なスペルカードです。敵が用いないわけがありません。絶対にこのカードを意識してプレイすること。クエストの敵でもナイトホークなどが使用してきます。
ドレインマジックの被害を軽減するためにも、大量の魔力を持ち歩くこと(通称「現金輸送」)は避けましょう。
所持魔力が多くなってきたらレベルアップなり地変なりで消費して、ターゲットから外れるように心がけてください。人間もAIも、基本的には最も所持魔力の多いプレイヤーに撃ってきます。
とはいえあんまり魔力を減らしすぎてクリーチャーを置けなくなったりアイテムを使えなくなったりしたら本末転倒なので、200Gくらいは残るように気をつけてください。
どんなに頑張っても吸われることはありますが、いつもいつも標的にされないように。ドレインマジックに関しては、山札から引いた瞬間に使われる「引き撃ち」も常時警戒するべきです。
2016年8月20日 追記
確かにドレインマジックは怖いですが、今回は侵略クリーチャーの大幅パワーアップや領地コマンドの仕様変更により、土地を奪われる危険性が増加しています。
特に脅威となるのが「敵破壊時に土地の属性を変化させる」能力を持ったクリーチャーたち。「ティアマト」「バハムート」「ヨルムンガルド」「テュポーン」の4体です。
これらのクリーチャーから守り切れる準備が整っていなければ、ドレインマジックやレディビジョンを覚悟してでもレベルアップを我慢したほうがいいかもしれません。
守るためのカードは多めに積む、こまめなレベルアップは避けるなど、ブック構築やプレイングには気を配りましょう。
裏を返せば、こういった侵略カードをチラつかせながらドレインマジックを使うのは有効な戦術と言えます。
前作の記事ですが、今作でも通じるテクニックが多いはず。