3週間も空いてしまってごめんなさい。ブック構築講座のアイテム編です。先に概略の閲覧を推奨します。
活かしやすい防御アイテムを優先しよう
1ラウンドの間に必ず1回は使用機会が訪れるクリーチャーやスペルと異なり、アイテムは戦闘でしか使いません。つまり比較的腐りやすい、魔力になりにくいカードとなります。
そもそもなぜアイテムが必要かといえば、勿論戦闘で勝利するためです。侵略側であれば敵の破壊、防御側であれば自分の生存が条件となります。
侵略は自分のターンにしか仕掛けられないのに対し、防衛は自分以外のターンに行わねばなりません。理論上の話ではありますが、3人対戦であれば2倍、4人対戦であれば3倍だけ、侵略よりも防衛のほうを多くこなす必要があるんですよ。
優先すべきは防御用であり、それでさえ枚数を減らすことが理想です。守備に長けたクリーチャーを多く採用する理由はここにもあります。アイテムを削って他のカードを増やせるわけですから。
目安としては、クリーチャー23~25枚に対してアイテム5~7枚、多くて8枚といったところでしょうか。全ての土地を守るのではなく、連鎖の確保や高レベル拠点のために温存しておきましょう。
攻防両用に越したことはない
守りを重視すべきとは書きましたが、更に注目すべきは攻防両用アイテムです。
パワーブレスレット、ファルコンソード、グレムリンアムルといった、侵略にも防衛にも運用可能なものこそが本当に腐りにくい。基本的には守備用とみなし、どうしても敵を破壊しないと負けてしまう、というときだけ攻撃に転用するのがポイントです。
値段よりも質を優先すべし、生存できねば負けである!
クリーチャーとは逆に、高かろうとも戦闘での効果が大きい物を選びましょう。「カードと魔力を消費したけど破壊された」が戦闘の結果としては最悪となります*1。
裏を返せば、首の皮1枚でも生き残りさえすればこっちのもの。地形効果は次の戦闘でも得られる、別のカードへの交換もできる、ピースなどのスペルでの保護も可能。踏んでいれば通行料はふんだくれますしね。それに、相手だってこっちを落とす準備ができているとは限りません。
敵からの攻撃手段は多彩! 防御手段も多様にすること
高ST、即死、先制、巻物攻撃など、破壊方法は多岐にわたります。これらに対抗するためにも、防御手段も様々なものを揃えておきましょう。
例えばプレートメイルでのHP上昇は巻物攻撃には効果的で、高STによる攻撃にもある程度は対処できます。しかしながら、レイスやコカトリス+バタリングラムなどの即死には無力です。
ガセアスフォームやカウンターシールドは通常攻撃に対しては無敵ですが、巻物攻撃には通用せずブラックオーブというメタカードも存在します。
無効化だけあればいい、HPを上げれば大丈夫……なんてことはありません。色々備えれば憂いも減ります。リフォームへの耐性も出来るため、効果の異なるものを複数種類採用しましょう。
クリーチャーのアイテム制限には細心の注意を払う
ピラーフレイムは防具と巻物が使えない、アプサラスは武器と道具が使えない……など、クリーチャーによってはアイテム制限があります。せっかく手札にあっても肝心の戦闘で活用できねば所持していないも同然です。
全てのクリーチャーが全てのアイテムを使える構築が理想です。とはいえ、コロッサスやデコイやシーボンズのような極端に厳しいものは流石に考慮外でも構いません*2。
主役のアイテム制限をチェックし、同様の制限を持つクリーチャーで周りを固め、その種類は用いないようにすると、構築しやすいと思います。無論、制限が無いならそれに越したことはありません。
例えばネッシーをメインにするならば、同じく防具に制限があるアンダインやアイスウォールは用いても、道具が禁止されているアプサラスやスラッジタイタンは採用しない、など。
当然ですが、カウンターシールドやウォーターシールドではなくガセアスフォームやホーリーグレイルを選ぶこと。
バラ撒きに関してはある程度妥協してもよいですが*3、主要な拠点候補が使用できないものは組み込むべきではありません。
ナイキーが主軸のブックにカウンターシールドを入れてしまう、ジェネラル=カンがメインなのにニュートラクロークやガセアスフォームがある、などが悪い例。
カウンターシールド入りのブックなのに防具制限のある奴らだらけ……なんてブックになってしまっていないか、しっかり確認しましょう。
ちなみにリビングクリーチャーはあらゆるクリーチャーが使用できるため、バラ撒き用員を兼ねてこいつらを投入するのもありです。
ただし変身と能力置換が起きると無駄になります*4。
武器と巻物は先制と相性がよい
地形効果でHPを上げられる、手札を後出しできる、などの理由で戦闘では防御側が有利なこともあり、侵略用アイテムは不遇、というか扱いの難しい弱いカードです。それらを救済するのは「先制」能力。
要はやられる前にやってしまうわけです。リザードマンやハリケーンがマサムネを持てば、攻めてきたコロッサスを瓦礫にしてしまえるのですよ。
また無効化や反射をいいことに粘着してくるデコイやG・イールやスプライトの駆除には巻物が効果的です。不条理なまでの属性メタ、イエティやダンピールも、バ=アルやガーゴイルにフュージョンを読ませれば撃退することができます。バ=アルの場合は召喚主のコンジャラーが巻物強打を有しているため、侵略でも強い。
ブックに先制持ちが多いようであれば、ST上昇アイテムや巻物を1枚だけ入れてみるのも面白いと思います。
対戦での人気カード
ランキング戦の猛者も多く使っている人気アイテムをいくつか紹介します。
ニュートラクローク
今作屈指の便利すぎアイテムその1。シェイドフォークやイエティやダンピールを対策するのは勿論のこと、HP上昇量も40とかなりのもの。ガルーダやナイトがうなぎを殴るためにも使える。
カテゴリーも道具であり、制限も非常にゆるい。とりあえず1枚入れとけレベルで有用。ただしパラディンやクレリック相手には即死させられるので要注意*5。
パワーブレスレット
今作屈指の便利すぎアイテムその2。クリーチャーの基本MHPと基本ST*6を2倍にするという単純かつ大きい効果を誇る。
有名なのがバーンタイタンとのコンボで、デメリットを上書きして HP120 ST120 の超大型巨人に変貌する。攻防ともに大変有力だが、ガルーダやシェイドフォークなどといったステータス変動型との相性は悪い。
カウンターシールド
返り討ちにできるというのは非常に強力で、手札にあるだけでコロッサスやシェイドフォークが侵略を躊躇するようになる。
反射で破壊すれば雪辱も発動しないという点も見逃せない。イエティやダンピール対策にもどうぞ。
強いだけにシャッターやリフォームの的になりやすく、100Gもするせいでレイオブロウで壊されるのが難点。
ネクロスカラベ
破壊されてもゾンビになって復活するため、1度は確実に土地を維持できる切り札。
即死コンボだろうとST急上昇だろうとお構いなし。シニリティで死んでも蘇生できる切り。
ただし、土地は守れてもクリーチャーは守れないため、そいつが生きていてなんぼな領地能力持ちや応援クリーチャー、アイドルには適さない。バサルトアイドルとアイテム破壊には気をつけよう。
ファルコンソード
先制とST+20を同時に付加する。元のSTが20あれば、シェイドフォークやファイアードレイクやナイトを切り伏せることが可能。
お値段もたったの30G。先制持ちのボジャノーイやナイキーなどに攻めこむためにも運用できる優れもの。アイスウォールやストーンウォールなど、あまりに非力すぎる奴とは相性が悪い。
こちらはクリーチャー編
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