※音が出ます
せっかくだから昨日開催された完成披露試射会に参加してみました。夜8時と早朝4時の2回プレイしたので、感想書いておきます。
まず思ったのは、任天堂はひとつのアクションに複数の意味をもたせるゲームを作る天才であるということ。過去の作品だとピクミンもそうですね。どちらも実際にゲーム中でやることは数多くあるのですが、その殆どが遊びの核となるひとつの動作(インクを撒く、ピクミンを投げる)が解決の起点となっています。これのおかげで、これまで遊んだことのないジャンルでも非常に取っ付き易くなっている。
「インクを塗る」システムが「自陣の面積を広げる」「敵を倒す」「移動を助ける」「敵陣を塗り返し足を取られないようにする」「スペシャルウェポンのゲージを貯める」と、多くの行動を支える心臓になっていて、しかもこれ自体はボタンひとつで出せるんですよね。つまり、とりあえずインクを撒けば味方の利益になるんですよ。これが上述のとっつきやすさの要因と言えます。
理論めいたような話はともかく、派手な色のインクでステージを染めていくのは単純に気持ちが良く、自分の色で塗ったくるとなんだか満足できました(すぐに塗り返しに来られるけど……)。
ゲームを始めるといきなり対戦……ではなく、「ハッキリ言って君ださいからトレーニングしろよ(荒い意訳)」とメッセージが出て純任天堂ゲームならではの懇切丁寧ながらも押し付けがましくないチュートリアルをすることになります。何をするにもまずはインクを撒くゲームだということが体で覚えられました。
用意された4種類の武器のうち、ローラーは塗りやすさが目に見えて高く、近くの敵を割と楽に轢き潰せるので分かりやすい強さがありましたね。ただ高所からの狙撃や爆弾には他の3つ以上に対処しにくいというか登りにくい。些か死にやすくても塗り面積を稼げるので多分これが最も初心者向けのはず。
バリアのあるわかばはローラーに一泡吹かせられるのでローラーの次に使いやすかったです。スプラシューターは一番スタンダードな性能っぽい? チャージャーは道造りも兼ねたスナイパー、この中じゃ通好みな方だと思います。
敵を倒すことが目的ならば味方と一緒に動いた方が強いんですが、このゲームの勝利条件はペイントして相手よりも自陣を広げること。一箇所に固まっていたら効率は落ちます。かといって敵にやられると時間とゲージをロスするし相手のエリア取りを許してしまう……。このジレンマが良いゲームの証だなあと。あとスペシャルウェポンが使える状態で倒されるとすごく悔しい。あとコンマ5秒でも早く押し込んでれば……。
1試合の制限時間は3分なので、負けてもさあ次に行くぞとすぐに気を取り直せるのはいいですね。4VS4のチーム戦でいまいち貢献できないと気不味くなるものですが、試合時間が短いと今度頑張ろうぜで済みそうだし。最近は1試合1時間かかるカルドセプト*1ばかりやっているんですけれど、やっぱり短時間には短時間の大きな強みがあります。というかあれめちゃくちゃ楽しいけど疲れるし時間泥棒だし。
ゲームパッドには仲間がどこにいるかや塗り状況などの情報が表示されていて、タッチで仲間の側までジャンプすることもできます。ピクミン3もそうでしたが、これはWiiUならではですね。DSと違い、手元にもうひとつの液晶端末があることで雰囲気が出ています*2。
ただ、自分も仲間も同じ色で目立たせ方もちょっと地味なので、自分の位置が把握しにくのはマイナスですね。1秒が命取りなゲームなのでもっと派手だと助かるんですけど。あとキャラの背中に表示されるインクの残量もちょっと見にくい。
ゲームパッドと言えば武器の角度はジャイロ操作で調整する、つまり実際にゲームパッドを傾けるんですけれど、これも実物の水鉄砲で撃ってる感があっていいですね。やっぱり任天堂は老舗のおもちゃ屋なんだなあ。
発売日までにまた遊びたいくらいですね。1周間に1回くらいでいいからまたやってくれなイカなー。発売後の評判も見て、1人用モード含めて盛り上がってたら買う予定です。
あとアバターのイカちゃん可愛いんですけど、とびだせどうぶつの森よろしく、異性用の髪型にもできるくらいのカスタマイズができると嬉しいなーとかも思いました。自由度自体はかなりのものを誇っていそうなんで、いっそ女装男装できたりするのかも?
そろそろスルメイカが美味しくなる*3季節だなあと思いながら5月末を待ちます。読んでくださった皆様ありがとうございます。
CMを見ているとドロシアソウルの金切り声が想起される……。