「なんで空き地なのにクリーチャーが置けないの?」
「なんで防具が使えなかったの?」
ゲームを始めたばかりで混乱した人も少なからずいるんじゃないかと思います。
答えはクリーチャーカードに掲載されている情報にあるのですが、慣れないと記号ばかりで分かりにくいかもしれません。
基本ステータス、召喚条件、配置制限、アイテム制限などを、水属性の「ヒッポカンパス」を例に説明していきます。
カードに書かれたSTとHPはクリーチャーの基本値
ここに記載されているSTとHPは、クリーチャーの基本値と言えるものです。無効化や強打、スペルの対象になるかどうか等は、この数値によって判断されます。
「スクワリン」などが有する援護能力により、アイテムとして用いる場合に加算されるのはこの値です。
ちょっと別のカードを出します。これは火属性の「ケットシー」。
無効化[ST40以上]とありますよね。これはカードに記載されたSTが40以上のクリーチャーからの通常攻撃を無効化するという意味です。アイテムや戦闘中のステータス変化によるSTは参照されません。
ST30の「ファイアードレイク」がクリーチャー効果でST100になろうとも無効化できません。
逆にST40の「ファイター」が「アーメット」を持ってSTを下げたとしても、無効化は発動します。
余談 属性変化と変身について
ただしクリーチャーの「属性」に関しては、戦闘中限りの変化も参照されます。ヒッポカンパスの場合、相手が「ニュートラルクローク」で無属性になったとしたら、通常攻撃ではダメージを受けません。
なので、例えば火属性への即死と無効化を持つ「イエティ」が攻めてきた場合には、ニュートラルクロークで火から無に変わると即死を防ぎつつ反撃ができます。
またクリーチャー「バルダンダース」の能力や、アイテム「ドラゴンオーブ」などによる「変身」では、変身前の性能は一切関係ありません。変身後の能力ですべてが決まります。
領地条件と配置制限とアイテム制限
ヒッポカンパスに話を戻します。G40の横に水属性を示す青いマークがありますよね。このようなクリーチャーを召喚するには、その属性の土地をマークの数だけ確保している必要があります。複属性の土地ではダメです。
例えばこのヒッポカンパスの場合、40Gの魔力に加え、先に水属性の土地を1つ以上確保していないと配置できません。
このようなクリーチャーは「領地条件」「領地コスト持ち」としばしば呼ばれます。
なお、援護能力によりアイテムとして用いる場合には領地コストは不要です。地属性土地がゼロであっても、「グレートタスカー」や「ブロンティーデス」をアイテムとして使用できます。
地属性を表す緑のマークに「バツ」がついているのをご確認ください。これはその属性の土地にクリーチャーを配置できないことを意味します。
ヒッポカンパスは地属性の土地には置けませんし、領地コマンドで移動させることもできません。スペルの「スピリットウォーク」やクリーチャー「バードメイデン」の秘術による呪いがあれば配置不可の土地にも移動できますが、その後は呪いが消えることに注意しましょう。
「グリフォン」に「プラックソード」を持たせてレベル5「ドリアード」を破壊しようと思ったら、配置制限のせいで台無しに……なんてことにならないよう気をつけましょう。
巻物を表す紙のようなマークに「バツ」がつけられていますよね。これはそのクリーチャーが使えないアイテムを表しています。
例えばこのヒッポカンパスは巻物を使用できません。せっかくの「チリングブラスト」も紙切れと化します。
勇んで敵拠点に踏み込んだ後にアイテム制限に気がついて真っ青な搾り粕に……なんて悲劇を避けるためにも、手札のクリーチャーが本当にそのアイテムを使えるのか確かめましょう。
特に気をつけたいのは、鎧マークにバツのついている防具不可のクリーチャーです。いざ拠点を守るとなったときに無効化アイテムやHP上昇アイテムを使えないと大惨事に……。
ブックを組む際には少なくとも、拠点の候補が使えない防衛アイテムは入れないようにしましょう。
「スペクターローブ」や「ニュートラルクローク」、「マグマ&ストームシールド」など、今作は防具に優秀なものが多数あります。慣れないうちは防具の持てないクリーチャーは採用を控えたほうが無難なくらいです。
ただし「ロックタイタン」や「デコイ」など、アイテム制限があまりに極端すぎるクリーチャーに関しては意識しなくても構いません。
供物(ディスカード)を要するクリーチャーもいる
剣のマークは武器を意味します。バツがあるのでイーグルレイピアやカタパルトなどが使えません。
これは「グレートフォシル」という無属性クリーチャー。コストG30の横に四角い札のようなマークがあります。
このようなクリーチャーを召喚するには、手札を1枚捨てなければなりません。
その分個性的だったりステータスが高かったりしますが、ディスカード(カードを捨てること)を要するクリーチャーばかりだと手札の運用に苦労するでしょう。
援護クリーチャー用のアイテムとしてなら魔力だけでいいのは領地コスト持ちと同じです。なので火属性の「デスサイズ」は事実上の武器アイテムとして運用されています。
指輪マークは道具カテゴリーのアイテムを示します。バツがあるのでアーメットやネクロスカラベなどが使えません。
水属性の大ボスとも言える「ラハブ」を召喚するには、水属性の土地を2つ以上確保し、更にカードを1枚捨てる必要があります。もちろん手持ち魔力が80G未満だとダメ。そして地属性の土地には置けません。
高いステータス、応援、無効化と揃っているだけに呼び出すのは容易ではなく、アイテム制限や配置制限まである。殴り合いでのスペックに惹かれてこういった「大物」ばかりブックに入れるのはオススメしかねます。
戦闘での強さや魔力コストにばかり気を取られてクリーチャーを片っ端から入れていくと、領地条件や配置制限、アイテム制限で泣きを見ることも多くなるかもしれません。
ブックを組む際には「置けない」「使えない」状況が少なくなるように努め、特にクリーチャーと防衛アイテムの組み合わせに関しては細心の注意を払いましょう。
書籍版未収録話収録