クレセント クローゼット

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ロボボプラネット ラスボスについて

2016年9月27日

 Miiverseで発表された曲名を追加。および第1形態中心に大幅改稿。

miiverse.nintendo.net

 「コメントをみる」を展開すると回答を見られます。100%クリアまでの内容を含むネタバレもあるのでご注意ください。

 

 いよいよラスボスについて。感想とか攻略とか書いてます。もちろんネタバレ注意。技名は小学館の公式攻略本より。

 

 

 

 

 

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 カービィに敗れたハルトマンはマザーコンピューター「星の夢」を用いてポップスターの生物を根絶やしにすると宣言する。

 だが星の夢へのアクセスを試みたその瞬間、秘書スージーにコントローラーを奪われてしまった。

 他のカンパニーにでも売りつけてやろうかと挑発する彼女の狙いとは……?

 

 しかしながら、事態は更なる急変を遂げる。

 

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 なんと「星の夢」はハルトマンの精神と融合し、自我を持ったのだ。

 ハルトマンを通じ生命体のすべてを知ったそれは、「不完全でか弱き生命体などカンパニーのためには不要」と判断。

 かつての主の「カンパニーの永遠なる繁栄」という願いのために下した結論は……。

 

 

 

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 全ての生命体を滅ぼし、その歴史に終わりを告げることだった。

 

 支配ではなく終焉を宣言した、カービィシリーズでは極めて珍しいラスボスとなる。加えるなら、機械(コンピューター)がラスボスになることが異例の事態である。 

 

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 未曾有の危機を前に、正気を取り戻したメタナイトが戦艦ハルバードと共に舞い戻った。スージーの用意したインベード……いや、カービィの乗るロボボアーマーを送り届けにきたのだ。

 しかし、ここでカービィは驚きの行動に出る。

 

 

 

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 戦艦ハルバードをまるまるスキャンし「最終決戦艦ハルバードモード」となったのだ。

 

 メタナイトボーグ改戦で「正気に戻す方法はないのか」と煽ったのに仮面割ればOKなのかよとか、他のクルーはどうしてるんだろうとか、メタナイトはこれでも冷静でいられたのかなとか、まーた間接的に素顔バラされてるよとか、色々とこみ上げてくる驚愕の展開である。星のカービィの可能性を舐めていた。

 メタナイトはあくまで「ハルバードに乗れ!」と促していたらしい。まさかのうりょくスキャンされようとは……予想できるものか。

 

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 なおムービーではステッカーがドアップになるため、ものによってはクライマックスが台無しになってしまう。

「チッ、しまらないな、これでは……。」

 

星の夢

第1形態

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 エリア7「マインドコントロールド バイ ア プログラム」のボスにして、ロボボプラネットのラストボス。

 

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 狂ったマシンはかつての主の願いを曲解し、手段と目的を違えたまま暴走を続ける。

 かなしきキカイを止め、ポップスターを……いや、全宇宙を救うんだ!

 背景にある金属の球体はハルトマンワークスがポップスター到着以前に滅ぼした星々の成れの果て。冷たくなった星の墓標は、ハルトマンワークスの無慈悲さの象徴である。

 

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 最終決戦はなんと3Dシューティング。 自機の移動も含めた3DSTGは「星のカービィ64」のゼロツー戦以来となる(セクトニアは照準合わせのみ)。

 こちらの攻撃手段は「二連主砲」「プラネットバスター」のふたつ。これに加えて回避用の「セイルウィング」を備えている。

 

 戦いのコツはプラネットバスターのチャージにある。

 ミサイルやハートやアステロイドなどを破壊してキャプチャーし、プラネットバスターの原料としていこう。なるべく最大まで溜めてから撃ち出したい。

 特にハート型の「テラバイト・ハート」はゲージが大きく溜まるので撃ち落としキャプチャーすること。

 セイルウィング中は無敵かつ、触れた物体にダメージを与えられる。隕石程度であれば一発で破壊可能。これを駆使して回避しながらプラネットバスターの材料を集めよう。

 

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 BGMは最終決戦に望むカービィを奮い立たせる勇壮なもの。曲の終盤ではハルバード艦内やグリーングリーンズのフレーズも使用されている。サウンドルームでは091番、作曲者は安藤浩和さん。

 のびやかで雄大な管弦楽オーケストラと、ところどころに差し込まれる電子音が、カービィ史上でも特大スケールの決戦をこれでもかと盛り上げる。

 アステロイド飛来とサビが重なったときとかさ、恍惚を覚えるよね。今作のラスボス戦BGMにも魂を奪われました。

2016年9月27日追記

 BGM名は「VS.スタードリーム」

 「VS.マルク」や「VS.ゼロ・ツー」を彷彿とさせるシンプルな曲名である。「スタードリーム(Star Dream)」は星の夢の海外名。あくまで星の夢に立ち向かうカービィたちの曲ということか。

 

第2形態

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 星の夢がアクシスアークスの母艦とマージ(合体)。既にハルトマンの意識は消えつつあり、星の夢は自我を持つ新たな星となろうとしている。

2016年9月27日追記

 直前のムービーで流れるBGMの名前は「Fatal Error」。作曲者は安藤浩和さん。

 どこから、何が、致命的な間違いだというのだ……!?

 

 BGMは一転して不気味ながらも神聖さを覚えるものに。作曲者は石川淳さん。作曲者を代わる代わるさせて最終決戦にメリハリを付ける手法は今作でも健在。

 星の夢のうめくようなSEもあり、ただならぬ緊張感を味わった。ゼロやドロシアソウルとはまた違う、じんわりと寒さがこみ上げてくるような恐ろしさ。

2016年9月27日追記

 BGM名は「主のいないインテルメッツォ」

 「インテルメッツォ(Intermezzo)」は「幕間劇」「間奏曲」のこと。胎動するかのようにうごめく新たなる星に相応しい、秀逸な言葉選びである。この死闘ですら、まだ前座なのだ。

 

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 主であったハルトマンは星の夢に呑まれつつある。主がいなくとも幕間劇は続き、間奏曲はいずれ終わる。たとえ主人がいなくとも、星の夢というからくりは演目を止めはしない。

 

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 「ペタバイト・ロケット」「鉄巨兵ギガヴォルト」はプラネットバスターの原料となる。正面から打ち込んで逃さず破壊したい。ギリギリまで近寄ったらセイルウィングで体当りしてしまおう。

 剥がれ落ちた装甲「グラウンド・シールド」は回収も破壊もできない。セイルウィングも使いながら避けるしかない。

 文字盤は"L"が中央、”A”は中央の最上段、"H"は真ん中列の左か右が安全地帯となっている。LAH……HAL……。

 実はバリアーからはみ出ている部分には二連主砲を通すことができる。判定は見た目そのままである。

 

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 気をつけるべきはHPが僅かになってからの「ワークス・アークス」。巨大な脚を振り回して叩きつけてくる。セイルウィングで脚の通らない空間に避難しよう。予備モーション中に倒せればそれに越したことはない。

 

 体力をゼロにすると隠された素顔があらわになる。

 まさか、あんなことになろうとは……。

 

第3形態

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 この顔には……見覚えがあるぞ。

 そう、「星のカービィスーパーデラックス」の「銀河にねがいを」の鍵となる大彗星「ギャラクティック・ノヴァ」にそっくりなのだ。 今年はスパデラ発売から20年、とんだプレゼントである。

 「星の夢」はハルトマンワークスが銀河の彼方の文明を紐解いて復活させたコンピューター。

 「ギャラクティック・ノヴァ」ハルカンドラの古代人が作り上げたと噂される機械仕掛けの星(「星のカービィWii」のマホロアの台詞より)。

 ここから推測されるのは……あの古代人は悪魔との契約書ばかり残しているということだ。

 

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 赤ん坊の産声のような、発情期のネコのような叫び声と共に幕が上がる。

2016年9月27日追記

 このBGM(というかSE)の名前は「星の産声」

 なんとこの声、ディレクターの熊崎信也さんの飼い猫によるもの。異質な産声がほしいということで収録したのだとか。サウンドルームでは音符が青、つまり安藤さん作曲ということになっている。

 

 BGMはタイトル画面のアレンジ。作曲は再び安藤浩和さん。

 ギャラクティック・ノヴァ内でも用いられている「ガンッガガンッ」と響く金属音が耳を突く。ノヴァ内部のフレーズからのサビが、終焉の静けさを伴いながらも熱い。

 無機的な背景にこの機々械々としたBGMと合わさると、ずいぶん遠くまできてしまったなあとしみじみする。すっかり敵のフィールドに入り込んでしまった。

2016年9月27日追記

 BGM名は「回歴する追憶の数え唄」

 「回歴」とは各地を巡り歩くこと、「追憶」とは過去を思い出して懐かしむこと。「数え唄」が示すものは……今にわかる。

 星の夢との戦いをズバリ表現している。20年前の「スーパーデラックス」に、あるいは8年前の「ウルトラスーパーデラックス」に思いを馳せた人も多いだろう。

 

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 しょっぱなからブラックホール、もとい「インストール・ホール」。マルクを思い起こさせる。ギャラクティック・ノヴァで願いを叶えようとし、その破片でソウル化しただけに因縁は浅くないようだ。

 

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 風見鶏にコンパスと、銀河の果てで見覚えのある品々がお披露目されていく。懐中電灯に懐中時計に電球と、明らかにギャラクティック・ノヴァのパーツであった物品ばかり。

 シュールな光景というよりかは、原流であるシュルレアリスムの世界に迷い込んだかのよう。

 これらは全てプラネットバスターの原料となる。正面から撃ち込んで確実に破壊すること。プラネットバスターをチャージしないと大変なことになるのだから……。

2016年9月27日追記

 風見鶏の「コーッコッコッコッ」という独特のSEはサウンドスタッフの飼っているニワトリから収録したもの。

 

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 「5→4→3→2→1」とカウントダウンしていく「デッド・エンド・コード」。1の後には「GO!」の文字とともに願いがかなえられ……ることはなく、「Fatal Error」が発生。

 画面全体への大ダメージ攻撃がしばらく持続する。つまり、事実上の時間切れ。この前に勝利を収めよう。

 なにをもって致命的なエラーと判断されたのか。あの攻撃はフォーマット(初期化)とでもいうのか。非常に意味深な演出である。

 

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 プラネットバスター最大タメのダメージはこのくらい。数字と同時にバリアが張られるため、防がれないように。数字が飛んできてから撃っても遅くない。

 

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 2と1はセイルウィングの無敵を活用しないと厳しい。体力に余裕があるならできるだけ中央に居座ってダメージを与えてもいい。

 星の夢は時間が経つに連れて防御力が下がっていき、1の数字が出る頃には二連主砲でもかなり体力を削れるようになる。最後まであきらめずに攻撃を続けよう。

 ちなみにここで負けると第2形態からやり直しとなる。

 

 

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 ここで体力をゼロにしても星の夢の抵抗は続くが……。

 あとはもう、無限のパワーの一撃で貫くのみ。

 

 ポップスターと、おいしいごはんと、みんなの夢のために。

 戦え! 星のカービィ!

 

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 スーパーデラックス20週年記念だからなにかあるかもなー、くらいには思っていたんですが、まさかギャラクティック・ノヴァを絡めてくるとは。

 

 裏にある壮大で闇を孕んだ設定が活用された、シリーズかつてない衝撃的なラスボスだったと思います。とにかく、戦いのスケールが、迫力がすごい。

 あと第1形態がかっこいい。BGMのイントロに合わせて羽を展開するところとか痺れる。アクシスアークス内ではあんな大きくなかっただろという突っ込みどころはあるけど。

 戦艦ハルバードの初登場作品もスパデラでしたね。戦艦ハルバードとギャラクティック・ノヴァ(の複製品?)との3Dシューティングという夢の様な光景が広がっています。

 

 ハルバード最速墜落記録を樹立するわ、囚われて洗脳されるわで散々なメタナイトでしたが、最終決戦ではおいしいとこ持っていったんじゃないでしょうか。

 宇宙を漂うカービィを助けだしてそのまま去るのも彼らしい。なんだかんだで一緒にいるデデデ大王との対比がされているようですね。

 今度はメタナイトが修行の旅に出ることに。ボス軍団もリニューアル。

 そこで目にしたのは……現とは思えない信じがたいものでした。

 and more…