クレセント クローゼット

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「ポケットモンスター赤」がやっぱり楽しくて嬉しい

 

 ポケモン20週年おめでとうございます。本家シリーズの最新作も発表されました。マイナーチェンジをすっ飛ばして次の世代に移行するのは初めてのパターンですね。2016年冬に発売するんじゃない、発売された時期が2016年冬なんだ。

 そしてなんと初代ポケモンのVCで集めたポケモンをサン・ムーンに連れていけるように対応する予定とのこと。これは完全に予想外だった。懐かしの体験を蘇らせるに留まらない。

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 というわけで初代ポケモン赤バージョンやってました。最初のポケモンヒトカゲを選択。やっぱリザードンかっこいいもんね。

ポケットモンスター サン

ポケットモンスター ムーン

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 イワークはひのこ連発でゴリ押し。いやなおと2連続の後にたいあたりをくらったときは冷や汗をかいたものの、急所にあたった「おかげで」生存。体力わずかのところでわざわざがまんをしてくれたので勝利。耐え難きを耐えるなんて無理だよ。

 

 ……初代の急所はステータスの上昇も下降も無視して2倍のダメージを与える仕様なので、防御が4段階下がっていると急所に当たらないほうがダメージが大きいのです。3倍与えられるはずが2倍で収まってしまうという。

 

 そして急所率がポケモンの素早さ種族値に依存しているので、素早いポケモンでガンガン殴りまくるのが大正義だったというアタッカー全盛時代でもありました。ケンタロスやスターミーやサンダースが流行りまくったのはこのせいでもある。

 

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 そんなスターミーはハナダシティで早速お出まし。地元(要出典)では宇宙からの生命体ではないかと疑われているよ。

 ウルトラマンや科学番組に胸踊らせた小学生が自由帳に書きなぐったような設定は初代ならでは。

 

 リアルタイムで遊んだときはヒトカゲ選んだせいで全然勝てなくて最初からやり直したんですよね。ナゾノクサのしびれごなとすいとるで養分にしていると成長を感じる。カスミに勝てば50%は終ったも同然ですね。

 

 王道に思える「赤バージョンでヒトカゲ選択」ですが、(特別な縛りプレイは除外するとして)実は一番難しいルートらしい。というのがポイント。

 まずほのおタイプなのでタケシとカスミが辛い。突破口としてバタフリー育成なりナゾノクサ捕獲なりがあるわけですが、赤バージョンではキャタピーが出にくいんですよね。

 マンキー? カスミ倒さないとゲットできませんよ。リメイクとピカ版で調整されたけど。ニドランがにどげりを覚える頃(レベル43)にはつのでつくで倒せるようになってると思います。

 後はレベル17できりさくを覚えるサンドが出なかったり、マダツボミの対のナゾノクサははっぱカッターを覚えなかったり。緑と青と比べて野生ポケモンが見劣りしている。

 

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 ところで500円で買ったこのコイキングってポケモンがめちゃくちゃ弱いですね。

 レベル15にもなってたいあたりでレベル10のケーシィを3分の1しか削れなかったんだけど。レベルアップもやたらと遅いし、もう唐揚げにして食ってしまおうか。でも下ごしらえをしないと固いわ臭いわ小骨ばっかりだわで辛いんだよなあ。

 

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 とか言ってたらレベル20でギャラドスという超強いポケモンに進化したよ。

 みずでっぽうとかみつくだけで大半の敵を粉砕してくれる。ちなみにギャラドスがみずでっぽうを覚えられるのは初代だけです*1

 弱いやつを手塩にかけて育てて強くするのも、ポケモンの魅力のひとつですよね。こいつの場合は特に登竜門モチーフが活かされている。

 

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 リザードがメイン技を習得しました。ほのおひこうタイプの主力が威力70(実質140)のノーマル技になる初代ポケモンのバランス雑すぎますね。岩さえも溶かす炎と1400mまで飛べる翼はどうした。

 かえんほうしゃ覚える頃(リザードンだとレベル46)にはもう草とか虫とかほとんど出てこないよ。岩や水は相変わらず多いよ。氷? ルージュラフリーザーしか炎弱点がいません。

 「きりさくと地割れがあるからリザードンはマシな方」と言えるほどに初代の炎はひどかった。99カップではヤドラン対策のウツボットの対策として需要がありましたね。伊達にパッケージを飾っていない。

 

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 タマムシデパートで1000円払えばバランス崩壊技が習得できるよ。とりあえずリザードンダグトリオに覚えさせたけど、四天王以外であんまり使わなかったかな。

 かげぶんしんといいふぶきといいはかいこうせんといい、黎明期ならではのいい加減な調整が今となっては愛しい。

 3割で凍結(実質即死)だのとどめを刺せば反動無しだのを、攻撃100素早さ110特殊70からぶっ放せるんだから、そりゃみんなケンタロス使うわ。ぎゅうたの楽園はここにあったんだ。

 

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 初代最難関ダンジョン候補サファリゾーン。金稼ぎの手段が少ないのに、有料かつ時間制限付きのサファリゾーンでひでんマシン03をゲットしないと進行不可にしたのは、当時の基準でもだいぶ酷いと思う。

 「トレジャーハウスにきたのは君が初めてだ」とか言われたけど、そりゃ誰も来れないよ。広すぎる上に似た光景ばっかり続くんだもの。こんなところはサバンナに近づけなくていいよ。

 

 不便ついでにもうひとつ。アイテム制限がかなり邪魔ですね。同じアイテムを99個所持できるのに種類数にだけ制限つけられてもなあ。

 ロケット団アジトでわざマシン02を捨てるはめになった。中身かまいたちだけど。

 かいりきの劣化のメガトンパンチの更に劣化のたたきつけるを余計に劣化させたキングオブクソ技を、なぜわざマシンに収録した。

 入手タイミングが中盤だから言い訳のしようがない*2。強そうな響きとのギャップがまた泣ける。

 

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 上から順にエレブー ギャラドス スリーパー リザードン カモネギ ダグトリオ。このアイコンでは誰が何だかサッパリですね。

 10万ボルトやれいとうビームが使い捨てのわざマシンなのに対し、なみのりはひでんマシンで覚えさせ放題。ちなみにわざマシン35はゆびをふる。運が良ければかえんほうしゃも使えるよ。

 終盤は水タイプがいるだけでグっと難易度が下がります。釣り竿があれば入手にも困らない。こんな状況なのに7番目と8番目のジムを炎タイプや地面タイプにしちゃうのが初代クオリティ。

 

 ……でも弱点だらけの氷タイプのジムも終盤にしかありませんね……。ユキノオーで天気を変えて、ユキメノコかげぶんしん連打でホワイトアウトさせてくるプラチナのスズナだけは強かった。

 

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 ポケモンでは珍しい「しね」というシンプルな罵詈。しかも間違えるとばか呼ばわりされる。ヤドンの分類「まぬけポケモン」といいやたら辛辣である。

 全体的に垢抜けないテキスト群は、まだポケモンブランドが確立する以前ならでは。

 悪の組織がゲームコーナーを経営していたり、タマムシやヤマブキでロケット団員がうろついていたりと、この時代ならではの素っ気ない黒さがありますよね。

 

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 ポケモンリーグも難なくクリアして殿堂入り。カンナのラプラスとライバルのフーディンカメックス以外レベル高いだけのウドの大木だったよ。ていうか当時のエスパーとふぶきが狂ってる。

 ギャラドスれいとうビームでナッシーが凍ったので、リザードンかげぶんしん積みまくって大将のカメックスをきりさくで潰してやった。ライバル君のいかりのボルテージすごかったんじゃないかな。

 最初のポケモン同士がケリを付けるという燃える絵面ですが、この光景をコミカライズしたら現行のアニメや漫画の偉大さを再確認するハメになると思います。

 

 ユーザーインターフェースの洗練されてなさ、無駄に感じるアイテム制限、ポケモンのレベル習得技が軒並みショボい、各タイプの格差と、時代を感じさせる難点もありましたが、以降と比べてかなりイベントが少なくサクサク進んだのは助かった。

 裏を返せば次に何やれば分かんなくなりやすいということですけど。

 

 フィールド探索とモンスターの収集と育成の相性が非常によく、「ここにはどんな奴がいるんだろう」というワクワクを抱いて歩き回れるのは、やはりポケモンの大きな魅力。

 

 ポッポやコラッタビードルキャタピーを見飽きたタイミングでおつきみ山でベトベタードガースやコイルを繰り出すトレーナーと戦うのも、「こいつらはどこに行けば出会えるんだ!?」と期待させる上で効果的な配置だと思います。

 動物っぽくない無機物なモンスターだというそこまでとのギャップもよい。

 

 こうった収集や育成に軸をおいた冒険に通信交換や通信対戦が合わさることで、珍しいやつを探したり強いやつを育てたりする楽しみが跳ね上がる。

 知人友人とのコミュニケーションツールにいつの間にかなっている。

 携帯ゲーム機、どころか娯楽の歴史を変えた歴史的作品ですよ。

 

 なにはともあれ、昔遊んだ初代ポケモンがやっぱり面白かったというのが非常に嬉しい。

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*1:この頃は「みずでっぽう」のわざマシンがあった。オツキミ山でのイシツブテ退治に使ってくれという配慮だろうか。

*2:メガトンパンチのわざマシン01はおつきみ山で手に入る